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LONDON② SAVILE ROW -Ⅱ-

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本年の1月31日に当ブログで紹介させていただいた“THE LONDON CUT / SAVILE ROW BESPOKE TAILORING”は、サヴィル・ロウの老舗・新進両テーラーが団結して初めて実現した、画期的な展示会でした。
近年は、サヴィル・ロウでも“OZWARD BOATEING”、“RICHARD ANDERSON”、そして“SPENCER HART”などの新時代を象徴する若手テーラー達が台頭してきていますが、やはり輝かしい歴史と伝統を誇る老舗テーラー達を抜きにしてサヴィル・ロウを語る事はできません。
その中でも、15番地の“HENRY POOLE”(左写真)と11番地の“HUNTSMAN”(右写真)は、前回ご紹介した1番地の“GIEVES & HAWKES”と並んで、サヴィル・ロウを代表する名門テーラーとしてその名を知られています。
昨年に創業200周年を迎えた“HENRY POOLE”では、記念企画の一つとしてフォーマルウェアのディスプレイが行われていました。
その一着一着の気品と格式を感じさせる佇まいは、世界中のロイヤルファミリーや、VIPに愛されてきた“HENRY POOLE”ならではと言えるものでした。

LONDON① SAVILE ROW -Ⅰ-

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海外出張シリーズに戻らせていただきます。
今回からは、ロンドンで見つけたトピックスをお届けいたします。
毎回、ロンドンに着くとまず足を向ける場所の一つが、スーツの聖地 サヴィル・ロウです。
一番地を本拠とする“GIEVES & HAWKES”は、サヴィル・ロウを代表する老舗テーラーの一つでありながら、ビスポークスーツのみに頼らない斬新なビジネス手法と、高いファッション性でそのフィールドを拡げ、世界中の高級紳士服市場でその名を轟かせています。
現在は、ブランドビジネスから転進した、才気溢れるマネージング・ディレクターであるマーク・ヘンダーソン氏が指揮を執り、ますますアクティブな姿勢を見せています。
そんな“GIEVES & HAWKES”の今季のテーマは、“FATHER & SON”。
その名のとおり、父と子が共に愉しめる着こなしの提案がされています。
若い層からの人気が高い新進気鋭のテーラーも一部いますが、全体で見れば今でも昔からの上客に頼っており、もっと若い顧客を発掘して行きたいサヴィル・ロウの老舗テーラー達。
既存顧客のJr.達の取り込みは今後の重要課題と言え、個人的には非常にタイムリーでよい打ち出しだと思いました。
日本でも同様の問題が起きていますので、是非参考にさせて頂きたいものです。

TOKYO MIDTOWN -SPECIAL PREVIEW-

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昨年11月に、このブログで建設中の模様をお伝えしたことがある、六本木・防衛庁跡地のビッグプロジェクト“東京ミッドタウン”。
遂に今月30日にグランドオープンを迎えますが、これに先駆けて昨日行われた、関係者向けの内覧会にご招待いただいていたので、お邪魔してきました。
メインとなる“ミッドタウンタワー”(左上写真)は、六本木ヒルズの森タワーと同じ54フロアですが、地上高が248mで森タワーよりも10m高くなっています。
45-53階には、ザ・リッツカールトン東京がオープンし、他にもオフィス、商業施設(エントランス・右上写真)、住居、美術館(新サントリー美術館)などを擁する、巨大複合施設が誕生します。
“東京ミッドタウン”には、他の再開発プロジェクトに比べても、緑地帯が多いのが特徴で、施設の裏側一帯には池もある大きな庭園が広がっています(ビル内部から・左下写真)。
今回は商業施設である“GALLERIA”のみの見学でしたが、テーマとなっている“上質な日常”に沿った全体的にデザインコンシャスの高い建築で、大人も愉しめるモダンで落ち着いた空間に仕上がっています(右下写真)。
“東京ミッドタウン”は、東京の新たなランドマークとして早速人気を博しそうです。

COLLECTION

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一部のお取引先様にはFAXにてご連絡させていただきましたが、弊社取り扱い英国服地の主要4ブランド “EDWIN WOODHOUSE”、“HARRISONS OF EDINBURGH”、“LEAR BROWNE & DUNSFORD”、“PORTER & HARDING”の全コレクション(クオリティー)の商品説明を、当サイト上でご覧いただけるようになりました。
その一つ一つが異なる特性、表情、ストーリーを持つ、魅力的な英国服地の世界に触れ、より親しみを持っていただければ幸いです。
閲覧方法は、上部メインメニューの“MEN'S FABRICS”から上記ブランド名を選択していただき、ブランド説明文の下にある“COLLECTION”(左写真)をクリックしていただきます。
すると、ページ左部分の該当ブランド名の下に、各コレクション(クオリティー)一覧が表示されますので(右写真)、ご覧になられたいコレクション(クオリティー)名をクリックして下さい。
4ブランド、全32コレクション(クオリティー)の商品説明がご覧いただけます。
かなりお時間をいただいてしまいましたが、ようやくこれで全てのウェブコンテンツが出揃いました。
今後も益々内容の充実を図って行きたいと思っておりますので、宜しくお付き合い下さいますよう、お願い申し上げます。

PARIS② PEUGEOT AVENUE PARIS

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本日は、社内催事の為出勤しております。
前々回に引き続き、パリの話題をお届けしたいと思います。
私がパリに行く度に必ず立ち寄る場所の一つが、シャンゼリゼ通り136番地の“PEUGEOT AVENUE PARIS”(左写真)です。
ここは、その名の通り仏車メーカー“PEUGEOT”のショールームなのですが、車の展示は3台程(現行車、クラシックカー、コンセプトカーなど)で、奥にはグッズコーナーがあり様々なモノが販売されています。
ミニカーや、Tシャツなどの“PEUGEOT”関連のモノから、洒落たキッチン用品や装飾品など、直接“PEUGEOT”と関係無いモノまで、バラエティー豊かにセレクトされており、決して大きくないコーナーなのですが、見ているだけでも楽しめます。
私はポップでかわいらしいココのTシャツが大好きで、新しいデザインを見つける度に、思わず買ってしまいます。
また、キーホルダー付のボールペンなどの手軽なモノもあり、ちょっとしたおみやげにも最適です。
車の展示には毎回テーマが決められていて、今回はテーマカラーのグリーンに合わせた、洒落た展示がされていました(右写真)。
シャンゼリゼ通りには、他にも“MERCEDES”や“RENAULT”のショールームがあるのですが、そちらは従来ながらの“車の展示”に重きを置いたスタイルで、グッズなどはあまり充実していません。
“CITROEN”のショールームは、以前はレストランと同居した面白いスタイルでしたが、昨年はリニューアル工事をしていて、残念ながら今回は完成していたかどうかを見る機会がありませんでした。
以前に張られていた完成予想図によれば、かなりスケールアップしているようですので、次回は是非チェックしてみたいと思います。

THE SUIT CATALOG N.11

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新作スーツ特集やトレンド情報を満載して発行され、毎シーズン好評を博しているのが、スーツ専門季刊誌“ザ スーツ カタログ”。
その第11号(2007春夏号・左写真)が発売され、書店に並んでいます。
近年はオーダースーツの特集が増えてきており、また服地もクローズアップされるなど、洋服好きにとっても益々読み応えのある誌面となっています。
この“ザ スーツ カタログ”で活躍されている新進ライターのH氏には、前回の第10号でも大変お世話になったのですが、今回は氏のご好意で、恥ずかしながら私のインタビュー記事を掲載していただいています(右写真)。
「生地選びにこだわれば、スーツのオーダーはもっと楽しくなります。」という見出しの特集ページで、私が英国服地の魅力について語るという内容です。
非常にいい文章にまとめていただいておりますので、機会があれば是非一度ご覧下さい!

PARIS① CHAMPS ELYSEES / OPERA

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既に紹介させていただいたミラノ、マドリッド、バルセロナに続けて訪れた、パリについて数回に分けて書かせていただきたいと思います。
毎回パリでの目的は、MILANO UNICA(ミラノ・ウニカ)同様に年2回開催される服地見本市、PREMIERE VISION(プルミエール・ヴィジョン)の訪問です。
以前は出張はパリから始まり、最初の週末もパリで過ごしていたのですが、近年ミラノに先に行くようになりスケジュールが変わってしまい、パリで週末を過ごす事は無くなってしまいました。
私にとってパリは何故か特別な場所で、英国の学生時代の4年半で15回近く、仕事で行きはじめてから更に10回以上行っているのですが、未だに飽きることがありません。
美しい街並みから、汚いメトロまで、様々なものに独特な雰囲気を感じてしまうのは、エトランゼ(異邦人)ゆえのパリ崇拝なのかも知れません。。。
住むとしたらロンドンの方が快適そうですが(物価を除けば!!)、私にとってパリはそれでも永遠に魅力的な街なのです。
さて、毎回パリに着くとお約束のように行ってしまうのが、CHAMPS ELESSES(シャンゼリゼ・左上写真)です。
ARC DE TRIOMPHE(凱旋門・右上写真)から、CONCORDE(コンコルド広場)までの2,30分の距離をゆっくり歩くと、「あ~、パリだ~~!」と実感できるのです。
一人で食事をする時は、OPERA(オペラ・左下写真)周辺の日本人街まで足を伸ばします。
このエリアには数々の日本食レストランだけでなく、食材店、本屋など、様々な日本人向けの店が点在しています。
私は学生時代から、リーズナブルな価格でおいしい日本食が食べられる名店、ひぐま(右下写真)に欠かさず行くのですが、近年のパリの日本食ブームの影響はこのエリアにも来ていて、平日でもこのように行列が出来ています。
行列には、日本人(及びその他の極東アジア人)よりも圧倒的にフランス人の姿が多く、日本人街の様子も以前とは大分変わってきました。
パリでは日本食ブームにあやかった“なんちゃって日本食レストラン”が増えており、昨年より日本政府がパリの日本食レストランの認証制度を始めた事を、日本のニュースで見た方も多いと思います。
そんな中で、フランス人が日本人御用達のレストランで行列してまでも食べたがるのは、ファッションだけでなく食への探究心も強いフランス人特有の“こだわり”なのかも知れません。

NEW ARRIVAL③

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海外出張シリーズをお届けする予定でしたが、予定を変更して完成したばかりの2冊の“BRITANNIC COLLECTION”バンチのご紹介をさせていただきます。
遅くなりまして大変申し訳ありませんでしたが、これで今季の“BRITANNIC COLLECTION”は4冊全て出揃いました。
まずはイタリア服地を中心に編纂された“ABITI ELEGANTI”。
“FINTES”、“ANGELICO”、“CAMPORE”、“ANDRE GHEKIERE”などのサマースーツ地を中心に、“ORMEZZANO”のコットン・リネン系服地、“PURO”のコットン&ウールシアサッカーなど、ジャケット・トラウザース向け服地も収録された、バラエティー豊かなコレクションです。
そして、英国メーカー・ブランドの服地を多彩に収録する人気コレクションである“LUXURY SUITINGS”。
今回は“JOHN FOSTER”のウールトロピカル服地がファンシーストライプから無地ものまで充実しており、全体的にもバランスの良い仕上がりになっております。
個人的な色柄のお勧めは、“ABITI ELEGANTI”(右写真・左側)からは、CAMPOREのオルタネートストライプ(品番:2712-7308)。
同柄でグレーもありますが、凝ったデザインながら品のいい配色がお勧めの理由です。
“LUXURY SUITINGS”(右写真・右側)からは、JOHN FOSTERのライトグレー・オルタネートストライプ(品番:2712-6113)。
今注目を集めているカラーであるライトグレーですが、もともと日本のビジネスマンが着るグレーは、欧米諸国と比べてもかなり濃い傾向がありましたので、「これで日本の通勤風景もかなり明るくなるのでは!?」と私はかなり期待しています。
同バンチには、他にも数点ライトグレーのストライプ地が収録されておりますので、是非チェックして見て下さい。
###お取引先様へのお知らせとお願い###
まだお送りする準備が整っていない為、お手元にお届けするまでもうしばらくお時間を頂戴いたします。ご容赦下さい。
バンチの冊数には限りがある為、各お取引先様の前年のお取引状況に応じて新バンチをご用意させていただいております。
ご希望に添えない場合もありますが、ご理解をお願いいたします。

EDWIN WOODHOUSE

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昨日帰国いたしました。
木曜日の15:30のBRITISH AIRWAYS(BA)便でマンチェスターからロンドンに飛び、19:00発の東京行きANA便には余裕で間に合う筈だったのですが、BA便の出発が1時間半遅れたため、ロンドンに到着したのは18:15。
ギリギリで荷物も間に合いましたが、かなりヒヤヒヤしました。
さて、ヨークシャー滞在のメインであるエドウィン・ウッドハウスには、今週月曜・水曜日の2日間訪れました。
写真は、水曜日に訪れた時の様子です。
今回のヨークシャーでは、残念ながら最後まで天気には恵まれませんでした。
ヨークシャーでは、毎回ウッドハウスで車を貸してもらい自分で運転するのですが、左上の写真は移動中に霧に包まれた広野を通った時のもの。(ちなみに、普段は荷物運搬用のもっと古いボルボを貸して貰うのですが、今回は若き従兄弟同士の共同社長の一人、ウィリアムが出張中だった為、彼の愛車を貸して貰いました。ディーゼルでマニュアルという日本には無いスペックですが、トルクが太くて驚きの速さでした。)
右上写真は社屋、左下写真はいつも打ち合わせに使用するサンプルルームからの眺めです。
この部屋は大きい窓とサンルーフがある為、自然光で生地サンプルを見る事ができます。
右下写真は私が作業する時の様子で、各柄のブランケット(日本では“マス見本”と呼ばれ、同一柄が様々な色でグラデーションになっているもの)から、よい色のものをピックアップしていきます。
今回は若き共同社長の一人、ジョンと主に次の秋冬シーズンの打ち合わせをしたのですが、2日間じっくり時間をかけ充実した内容となりました。
次回からは、今回の出張に関するトピックスをダイジェストでお届けしたいと思います。

KINGS CROSS - LEEDS

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日本はもう日付が変わっていますが、こちらはまだ25日(日)の17時前です。
先程、16:10発のリーズ行きの特急に乗りロンドンを発ちました。
ハダスフィールドを擁するヨークシャーの州都、リーズに向けて移動しています。
前回の出張の時にも車内からアップさせていただきましたが、この路線のファーストクラス車両には無線ランが完備されている為、乗内でゆっくりとネット接続することができます。
前回同様、数日ぶりのメールチェックやこのブログのアップなどで、約2時間半の旅はあっという間に終わりそうです。
リーズには木曜日まで滞在し、ヨークシャーに点在している各仕入先を訪問する予定です。
そして木曜日の午後にはマンチェスターからロンドンに飛び、夜のANA便で日本への帰路に着きます。
今回の旅もいよいよ終盤に差し掛かってきました。
(右の写真は、先程後にしたキングス・クロス駅です。ハリー・ポッターの映画シリーズでも、魔法学校行きの列車が旅立つシーンで毎回撮影に使用されています。)