記事一覧

MID JULY IN KARUIZAWA

アップロードファイル 99-1.jpgアップロードファイル 99-2.jpg

この週末は“海の日”を含む3連休でしたが、台風の影響もあり全国的にお天気には恵まれませんでしたね。
私は5月末の“ジーロ・デ・軽井沢”以来、久しぶりに軽井沢で連休を過ごしたのですが、土曜日は1日雨、日曜も一瞬太陽が雲の間から覗いたものの、結局夜まで雨は止みませんでした。
ただ、月曜日は曇りでしたが雨は降らなかったので、久しぶりに愛車を1時間程動かすことができたのがなによりでした。
古い車は「動かさない事が故障の一番の原因」とよく言われているのです。
左の写真は、雨で人影の無い“雲場池”。
右は、日曜の午後に運よく遭遇した虹の写真です。
ところで、月曜の朝に庭で草刈機を使っていると、突然立ちくらみのような状態になり体がフラフラしました。
数秒で収まり「一体なんだったのだろう?」と思っていたのですが、あれが“新潟県中越沖地震”であったことが後になって分かりました...

RED BOX COLLECTION

アップロードファイル 98-1.jpgアップロードファイル 98-2.jpg

今回は“ハリソンズ オブ エジンバラ”の新プロモーションを、サワリだけご紹介させていただきます。
存在感のあるこの“レッドボックス”は、ハリソンズがこの秋冬シーズンにデリバリーを開始する新しいサンプルカードボックスで、ハンドメードスーツをメインとされるテーラー様向けに少数限定展開されます。
ボックスの中には、世界中の富裕層に向けた超高級服地や、シーズン限定服地などのカードサンプルが入れられる予定ですが、カットレングス(服地一着分)が収納・展示できる“特製カットレングスボックス”も同素材(レザー)を用いて製作されており、近日中に入荷予定となっております。
第一弾として“レッドボックス”に収められる、新しい超高級クオリティーのご用意も出来ておりますので、改めてご紹介させていただきたいと思います。

SEVEN HILLS NO.32

アップロードファイル 97-1.jpgアップロードファイル 97-2.jpg

「世界を舞台に活躍する資産家の為のマネー&カルチャー誌」をスローガンに掲げ、定期購読とネット販売により限られた富裕層にのみ選りすぐりの情報を発信しているのがこの月刊誌、“セブンヒルズ”。
その8月号(第32号・左写真)に、私が5月に2度目の出場をし、このブログでも数回に分けて書かせていただいた“第6回 ジーロ・デ・軽井沢”の様子が6ページに亘って紹介されています。
見出しには、お知り合いのSさんが操るル・マン仕様のレーシングカー“LOTUS 11”が、高原の直線道路を駆け抜ける美しい写真が掲載され(右写真・右ページ)、全ページに亘り様々な出場車両が解説とともに紹介されています。
私の愛車は前を走っていた車の写真で、後ろの方にかろうじて車種が判る位の小ささで載っているのを見つけました!(私の車は、ヒストリックカーではあるものの大衆車なので、こういう記事などではまず紹介してもらえません...)
あれからもう随分時間が経ってしまったように感じますが、こうやって改めて美しいヒストリックカー達の写真の数々を見ていると、あの愉しかった2日間の記憶がよみがえってきます。
ところで、私はこの“セブンヒルズ”を初めて読んだのですが、驚いたのはその内容。
車の特集は、1億8,800万円のプライスを掲げる世界で最も高価な市販車“ブガッティー・ヴェイロン”についてだったり(今、ブームだそうです)、プライベートジェットやプライベートヘリの会員募集をしていたりと、「こういう層は日本にもいるんだな~」と頼もしく思ってしまいました。
ちなみに巻頭の写真は、“ERMENEGILDO ZEGNA”CEOのエルメネジルド・ゼニア氏で、インタビュー記事も掲載されています。
同氏のインタビュー記事は初めてだったので、興味深く読ませていただきました。

PREMIERE VISION & MILANO UNICA

アップロードファイル 96-1.jpgアップロードファイル 96-2.jpgアップロードファイル 96-3.jpgアップロードファイル 96-4.jpg

欧州のテキスタイル展示会の双璧を成すのが、パリの“プルミエール・ヴィジョン”とミラノの“ミラノ・ウニカ”です。
2月と9月の年2回、一週違いで開催される両展示会は、共に服地を中心に服飾資材までをカバーする5つの展示会の集合体として成り立っています。
先週、相次いで両展示会の9月展の案内が郵送されてきました(左上写真)。
“プルミエール・ヴィジョン(右上写真)”は、前払い(28ユーロ)か現地払い(45ユーロ)でチケットを買わないといけないのですが、“ミラノ・ウニカ(左下写真)”は登録バイヤーには別にスペシャルパスが郵送され、それを持っていれば無料で入場する事ができます。
“ミラノ・ウニカ”内の紳士服地展示会“イデア・ビエラ”には、普通のパスでは入場できず、このスペシャルパスが必要となります。
“プルミエール・ヴィジョン”の方が長い歴史を持ち、“ミラノ・ウニカ”の方が後発なのですが、以前はイタリアメーカーしか参加する事が出来なかった“イデア・ビエラ”が、数年前に“ミラノ・ウニカ”に統合されたのを機に英国などの名門メーカーにも門戸を開き、その評価が高まってきています。
日本の皆様に馴染みが深い英・伊の有名紳士服地メーカーが、“ミラノ・ウニカ”に続々とシフトしてきており、今後の重衣料業界では「婦人服地のプルミエール・ヴィジョン」、「紳士服地のミラノ・ウニカ」といった位置づけになるのではと囁かれています。
右下写真は、“イデア・ビエラ”の“エドウィン・ウッドハウス”ブースです。

AUSTIN HEALEY 3000

アップロードファイル 95-1.jpgアップロードファイル 95-2.jpg

表題は1960年代の英国の名車“AUSTIN HEALEY 3000”ですが、今回はこの車の持ち主と、その自宅についても書かせていただきたいと思います。
この写真は一昨年の9月の出張の際、エドウィン・ウッドハウスの前共同経営者(3代目)の一人、デヴィッド・ゴント氏の自宅に招かれた時のものです。
デヴィッド・ゴント氏は先日来日したジョン・ゴント氏の父親で、数年前に引退してからは、ヨークシャー随一と言われる美しく豊かな町、ハロゲート近郊の村にある邸宅で、夫人と共に悠々自適の引退生活を満喫しています。
この時は氏が購入したばかりの美しいヒストリックーを拝見し、敷地内(門から自宅まで300m程あるのです!)を運転させてもらいました。
左の写真でステアリングを握っているのが、4代目のジョン・ゴント氏で、右の写真が私です。
庶民にも手の届くスポーツカーとして開発された私のMGBと違い、この“AUSTIN HEALEY 3000”は3リッターエンジンを美しいデザインの広大なボディーに搭載した、「リトル・アストンマーチン」と呼びたくなるようなパワフルでエレガントなオープンスポーツです。
ファーストギアがノンシンクロの為、発進の時には慣れが必要ですが、一度走り出すと心地よいエグゾーストノートと共に、トルクフルで快適なドライブを味あわせてくれます。
番地の代わりに“THE MOSS”というハウス名(英国では、一般的にビルや大きな邸宅のみに与えられる)を住所に持つデヴィッド・ゴント氏の自宅は、広大な敷地内に本邸の他、小川や農場を有しています(左写真の奥に見えているのは、納屋や作業小屋です)。
私が10歳の時に初めて渡英し約1週間ホームステーしたのがこの家で、以来学生時代も何度も招いていただき、私にとっては英国での故郷のような大切な場所なのです。
今月末に行われるジョン・ゴント氏の結婚式では、挙式後のレセプションもこの自宅の庭で行われる予定で、150名規模の大きなパーティーになるそうです。
挙式から参加者もモーニング着用という、かなりフォーマルなウェディングの為、私も今慌ててモーニングのお直しをしてもらっています(3年で3センチ太ってしまいました...)。

REMIX

アップロードファイル 94-1.jpgアップロードファイル 94-2.jpg

以前にも何度かご紹介させていただいた、直木賞作家の藤田宜永氏。
奥様は同じく直木賞作家の小池真理子さんで、珍しい夫婦での直木賞作家として、また軽井沢に山荘を所有され、お二人とも一年の大半を軽井沢で過ごされることでも知られています。
(ご本人のお写真は、このページ下部の6月6日分記事をご覧下さい)
もともと大ファンであった私が最初に先生とご縁ができたのは、実は3年程前に、私の弟(三男)が先生が当時執筆中だった本のアドバイザーとして選ばれ、親交を結ばせていただいたことでした。
私はその後しばらくお目にかかる機会に恵まれなかったのですが、偶然にも私が去年初出場した“ジーロ・デ・軽井沢”の表彰式のプレゼンターを先生が務められていたことから、先生の計らいでパーティーでは来賓席の隣の席に座らせていただき、その後場所を移し2人で午前2時までしっかり飲み、本当に愉しい時間を過ごさせていただきました。
さて、そんな先生との出会いのきっかけになった本“リミックス(左写真)”が、昨年の10月に発売され人気を博しています。(以下は、公式作品紹介より)
「藤巻友也(41)、かつては人気の「DJアミーゴ」、今は便利屋で働く身。冬実(21)、ラッパー志望の、とにかく気ままな女の子。追いつ追われつ。ふたりの"純愛鬼ごっこ"のたどる結末は!?がんばれ!優しいダメ男、この愛だけは見失うな!!直木賞受賞から5年、純度100%・究極の"恋のかくれんぼ"。」
私の弟は音楽関係の仕事をしている為、クラブシーンや、そこでかかっている音楽などについてアドバイスさせていただいたようです。
弟が先生からいただいた本には、弟に向けたサインが書かれており(右写真)、大ファンの私としては羨ましい限りです。
ちなみに、先生が直木賞を受賞された作品“愛の領分”は、なんとテーラー(仕立て職人)が主人公の、大人の恋愛物語です。
2冊ともお勧めですので、是非一度お読み下さい!

MOONBEAM

アップロードファイル 93-1.jpgアップロードファイル 93-2.jpg

今回は、“Harrisons of Edinburgh”の2007年秋冬向け新クオリティーについて、公式アナウンスに先駆けた第一報をこのブログでお届けいたします。
王侯貴族からも愛される高いクオリティーを持つ、バラエティー豊かな服地コレクションで知られるハリソンズですが、近年展開されてきたジャケット地コレクションは、梳毛や紡毛の高級カシミアを用いたもののみで、ビジネスマンがデイリーに着用できるウール系の新しいジャケット服地の登場が待ち望まれていました。
そして来たる2007年秋冬シーズンに向けて、ハリソンズが満を持しておくり出す新クオリティーが、この“MOONBEAM(ムーンビーム・75% Superfine Lambswool & 25% Angora 320gms)”です。
2種の希少なマテリアルから織り上げられるこの服地は、良質なラムズウールの柔らかさと、アンゴラ特有の滑らかな肌ざわりと抜群の保温力の恩恵を受け、着るもの全てを魅了する極上の着心地を生み出します。
デザインも、姉妹ブランド“PORTER & HARDING(ポーター & ハーディング)”のツイード地のようなストイックなカントリーテイストではなく、紳士達のアーバンライフに相応しいエレガントなテイストを持つ色柄の数々が採用されています。
車で例えるなら、ポーター & ハーディングのツイード地がカントリージェントルマンから愛される“LAND ROVER”のオフロード車とすると、このムーンビームは“JAGUAR”のサルーンのような都会的でラグジュアリーな世界観が表現されたジャケット地と言えるでしょう。
現在、本国では全ての反物が織り上がり、世界中の有名テーラー、オーダーショップに向けたバンチが製作中です。

OLD POLICE STATION (LEEDS)

アップロードファイル 92-1.jpgアップロードファイル 92-2.jpg

いよいよ海外出張シリーズ(2007年2月分)も最後となりました。
エドウィン・ウッドハウスは1857年にハダスフィールドで創業されましたが、現在はヨークシャーの州都リーズを本拠地としています。
リーズは私が4年半に亘る留学生活の第一歩を踏み出した思い出の場所で、約1年間をこの地で過ごしました。
前回も書かせていただいたエドウィン・ウッドハウス4代目のジョン・ゴント氏も、現在フィアンセと共にリーズ市内に住んでおり、この日は自宅近くに新しくオープンしたレストランに連れて行ってくれました。
“OLD POLICE STATION(左写真)”は、その名の通り以前警察署だった建物をそのまま利用したレストランで、モダンブリティッシュテイストのお洒落で美味しい料理の数々が評判だそうです。
私達が食事をした場所は、なんと元監獄だった場所で、壁には落書きだらけだった当時の壁の写真が掛けてあり、何とも言えないリアル感があります。
美味しい食事を楽しみながら「なんか前に来た事がある気がするな~」と思っていたのですが、色々話を聞いてみると私がリーズ時代にシートベルト違反で捕まった時、後日出頭させられたのがこの警察署だった事が判明!!
思わぬ巡り合わせに懐かしく嬉しかったのですが、やはり警察にはあまりお世話になりたくありませんよね?

MORNING SUITS FOR MR. JOHN GAUNT

アップロードファイル 91-1.jpg

昨日、エドウィン・ウッドハウスの若き4代目共同経営者(従兄弟同士)の1人、ジョン・ゴント氏が来日しました。
今回は金曜朝までの日本滞在で、2008年春夏シーズンのコレクションについての話し合いが主要任務ですが、時間を見つけてお取引先様へのご挨拶や、市場調査などもできればと思っております。
実は、来月の28日に結婚式を控えている幸せ一杯の同氏。
前回の来日の際に、あるお取引先様にお願いしてあった挙式用のモーニングが出来上がっていたので、昨日ピックアップに伺いました。
一発採寸で仮縫い無しでしたが、素晴らしい出来上がりに本人も大満足。
ちなみに服地は、上着がエドウィン・ウッドハウスの150周年記念限定服地のCELEBRATION(SUPER150'S & CASHMERE)のブラックで、ベストとパンツは2007年秋冬シーズンに新しく日本で展開されるFORMAL COLLECTION(仮称)に収録予定のSUPER120'S礼服地です。
私も挙式とパーティーに招待してもらっているので、当日の模様をこのブログでお伝えできればと思っているのですが、参列者もモーニング着用という格式の高い式の様なので、今から少し緊張しています。(しかも、私は夫婦で招待されていたのですが、諸事情により残念ながら1人での参列なのです...)
挙式は新郎の実家があるヨークシャーの美しい町、ハロゲートにある教会で行われ、その後のパーティーは実家の広大な庭にテントを張ってガーデンパーティー形式で行うそうです。

LONDON⑨ HACKETT

アップロードファイル 90-1.jpgアップロードファイル 90-2.jpg

久しぶりに海外出張シリーズに戻らせていただきます。
英国を代表するセレクトショップの一つ“HACKETT(ハケット)”は、現在英国以外でも欧州8カ国で展開されており、爽やかなトラッドテイストを持つクロージングの数々が人気を集めています。
創業者であるジェレミー・ハケットは、センスの良さとセレクトの確かさで知られる英国クロージング界の有名人ですが、日本のファッション雑誌にもよく登場していますのでご存知の方も多いかと思います。
同氏は、英国の全国紙“THE INDEPENDENT”の日曜版に掲載されていたコラムをまとめた“MR. CLASSIC”などの著作もあり、文化人としての側面も持っています。
写真はリージェント・ストリートのショップで、出張時は2月下旬だった為、まだA/Wシーズンのウィンドーディスプレーでした。
“COLONIAL(コロニアル)”は、ファッション界でここ数シーズン重要なキーワードになっていますが、そこは本家本元の英国ブランド。
古き良き植民地時代の香りが漂う、冒険心をくすぐるウェアの数々が見事にディスプレーされていました。