記事一覧

NO.12 SAVILE ROW

アップロードファイル 139-1.jpgアップロードファイル 139-2.jpgアップロードファイル 139-3.jpgアップロードファイル 139-4.jpg

サヴィル・ロウ12番地には、世界最大級のマーチャント“SCABAL(スキャバル)”の店舗兼オフィスが構えられています。
パターンオーダーやシャツ、ネクタイ、小物等に近年力を入れている“スキャバル”のフラッグシップショップである同店は、ショップの奥にマーチャント部門のロンドンオフィスを持ち、服地や豊富なサンプル類がストックされています。
「紳士服の聖地」であるこの通りにマーチャント部門のオフィスを持つメリットは大きく、同じ通りに軒を連ねる老舗テーラーのセールススタッフ達が、探し物などで気軽にこのオフィスを訪れる光景を日常的に見ることができます。
さて、本年このショップがリニューアルされた事を先に訪れたブリュッセルの本社でお聞きしたので、土曜日の午後の(私の)オフタイムでしたがショップを覗かせていただいてきました。
シックで上品なイメージのエントランス&ウィンドー部分(左上写真)は以前とあまり変わっていませんが、ショップ内部はかなりモダナイズされて明るいトーンになりました(右上写真)。
服地やバンチのディスプレーもお洒落で、大変参考になります(左下写真)。
ネクタイのコーナーも、カラーを統一しスポットを当てた斬新なプレゼンテーションが採用されていて、高級ブランドのショップにも負けていない洗練された雰囲気です(右下写真)。
私がお邪魔した日は、2年前に入社した若くて元気なセールススタッフにお相手いただいたのですが、エスプレッソを片手に日英両国のオーダースーツ業界事情の話で盛り上がり、1時間程話し込んでしまいました。
オフタイムだったのでカジュアルな姿で突然訪れた私を、笑顔で迎え入れていただいた氏のホスピタリティーには大感謝でした。

WINDOW DISPLAY

アップロードファイル 138-1.jpgアップロードファイル 138-2.jpg

出張の話題に戻らせていただきます。
英国でも「ビスポークスーツ」への関心が高まる中、サヴィル・ロウの老舗テーラーにも新しい時代への熱気が感じられるようになってきました。
その兆しは各テーラーのウィンドーディスプレーにも見る事ができ、今までのスーツを飾るだけの単調なものから、遊び心やストーリー性のあるディスプレーが増えてきています。
左写真は、各国の国家元首などのスーツも仕立てる名門中の名門“HENRY POOLE(ヘンリー・プール)”のウィンドーですが、現在は英国を代表する高級スポーツカー“ASTON MARTIN(アストン・マーチン)”とコラボレートしたディスプレーが目を引きます。
高級車とビスポークスーツに共通する、「プレステージ性」と「クラフトマンシップ」にスポットが当てられたアイディア作です。
右写真は、創業1821年の老舗でカントリー系のクロージングを得意とする“NORTON & SONS(ノートン&サンズ)のディスプレーなのですが、オーセンティックな乗馬服に同色のポップなTシャツが合わせられた斬新なイメージなものです。
英国の「伝統」の影には絶え間ない「革新」があると言われますが、サヴィル・ロウにもしっかりと新しい風が吹き込まれているようです。
#写真が見にくい場合は、クリックすると拡大してご覧いただけます。

FULTON UMBRELLA

アップロードファイル 137-1.jpgアップロードファイル 137-2.jpg

今回は久しぶりに“MONO”の話題ということで、日本ではあまり知られていない「英国の名品」について書かせていただきます。
それは“FULTON(フルトン)”の傘です。
日本の伊達男の皆様には、英国の傘というと“FOX”や“BRIGG”などの高級ブランドのもののイメージが強いと思いますが、実は英国の一般の人々の間では“フルトン”の傘の方が圧倒的に認知度が高いと思われます。
それは全国各地の百貨店やショップなどの取り扱い店の多さが一因なのですが、特に同社の折りたたみ傘のシェアの高さは群を抜いており、ロンドン市内を歩いていてもいたる所で特製のスタンドに立てて売られているのを見かけます。
まだ創業50年程の比較的新しい会社のようですが、エリザベス女王の御用達証を与えられるなど既に高い評価を得ています。
同社の折りたたみ傘には様々な種類があるのですが、概して非常に軽量で、私が妻に買ったポップなカラーの一番小さいサイズのものは物凄い軽さに驚かされます。
私自身はプッシュボタンのジャンプ式のものを愛用していて、軽いのでいつもビジネスバッグに入れて歩いているのですが、最近どこかで無くしてしまいました...
写真の傘はジェームス・ダンスフォード氏(リア ブラウン&ダンスフォード社 4代目)が代わりにプレゼントしてくれた物です。
この傘で15ポンド(約3,500円)と全般的に価格もこなれていますので、英国旅行の際は「おみやげ用」としてもお勧めです。

SCHOFIELD & SMITH NEW COLLECTION

アップロードファイル 136-1.jpgアップロードファイル 136-2.jpg

“SCHOFIELD & SMITH(スコフィールド&スミス)”は、1904年に英国服地の聖地ハダスフィールドで創業された名門ミルで、ファインウールやシルク、リネン、モヘアなどとの混紡素材の生産に特化することで独自の地位を築き上げてきました。
弊社では以前から同社のサマージャケット地や無地物などを限定的に取り扱って参りましたが、今後は全てのシーズンをカバーする包括的な展開をすることとなり、その第一弾として今季は3冊のスーティングバンチ(左写真)が上陸し、既に若い世代の洋服好きの方々を中心に好評を博しています。(詳しくはこちらから)
“スコフィールド&スミス”は本国で別のブランド名を使いマーチャント事業(テーラー向け着分販売)を行っていて、サヴィル・ロウでは“ヘンリー・プール”などの老舗テーラー、そしてフランスやイタリアでも有名テーラーに向けて高級服地を供給しています。
今回はこの事業の一環として、日本でも同社の豊富なコレクションを取り扱うことが出来るようになりました。
ライトウェイトで3シーズン着用可能な“MID WEIGHT SUITINGS(ミッドウェイト・スーティングス=右写真右)”、秋冬シーズンの中核コレクション“WINTER SUITINGS(ウィンター・スーティングス=同中)、古き良き時代の英国の香りがするビンテージテイストの服地“CLASSIC SUITINGS(クラシック・スーティングス=同左)”の3つのコレクションは、各コレクションのテーマに沿った魅力的な色柄で展開されています。
クオリティーの高さは英国服地のスタンダードを優に超えるものですが、イタリアのテーラーからも評価の高いコンチネンタルなテイストのデザインの多さも同社の服地の大きな魅力です。
###お取引先様へのお知らせ###
バンチの冊数には限りがある為、各お取引先様の前年のお取引状況に応じて新バンチをご用意させていただいております。
ご希望に添えない場合もありますが、ご理解をお願いいたします。
(“スコフィールド&スミス”のコレクションは、主にビスポークテーラー様向けの展開となっております)

AUTUMN IN KARUIZAWA

アップロードファイル 135-1.jpgアップロードファイル 135-2.jpg

今回は久しぶりにオフタイムの話題で失礼します。
9、10月と自身の出張や連続しての海外仕入先の来日などでバタバタしていたのですが、ようやく少し落ち着いた為、久しぶりに軽井沢に行ってきました。
11月に入っているので山の寒さには覚悟して行ったのですが、好天に恵まれたこともあって、日中は思っていた程の寒さではありませんでした。
この夏より中軽井沢のお知り合いのところで預かっていただいている愛車にも2ヶ月ぶりに乗る事ができ、今回の旅の主要任務は無事果たす事ができました。
本格的な冬が始り雪が降り出すと、軽井沢で旧車に乗る事はかなり難しいのです。
さて、軽井沢周辺ではまだ紅葉が続いている場所が多く、美しい眺めを各所で愉しむことができたのも収穫でした。
左写真は我が家の庭のもみじの木、右写真は千ヶ滝地区から望んだ浅間山のスナップです。

RICHARD JAMES BESPOKE

アップロードファイル 134-1.jpgアップロードファイル 134-2.jpg

前回の出張シリーズでもご紹介しましたが、サヴィル・ロウからボンド・ストリートに抜けるクリフォードストリートの19番地に、サヴィル・ロウを代表する新進気鋭のテーラーとして有名な“RICHARD JAMES(リチャード・ジェームス)”の初のビスポークスーツ専門館、“RICHARD JAMES BESPOKE(リチャード・ジェームス ビスポーク)”が今春オープンしました。
前回は建物の前に大きなトラックが停まっていた為、ショップの外観の写真を撮ることができませんでしたが、今回はしっかりと写真に収めてきました。
洗練された邸宅のリビングのような、上質ながらリラックスできる空間が作り出されていて、モダンブリティッシュの世界を具現化した素晴らしいショップになっています。
この年代の建物(ビクトリアン)には私もヨークにいた時に一時期住んでいた事がありましたが(勿論こんなに綺麗な建物ではなく、ステュディオに改装されたその中の一室でしたが...)、シャープで凛とした独特の雰囲気に今でも憧れを持っています。
さて、大学では写真とグラフィックアートを専攻し、ロンドンを代表するセレクトショップ“BROWNS(ブラウンズ)”で10年間バイヤーを務めた後にサヴィル・ロウに進出したという異色の経歴を持つリチャード・ジェームス氏ですが、「色の魔術師」の異名を持つように、ビビッドな色使いをトラディショナルウェアであるスーツの着こなしに持ち込んだ功績が高く評価されています。

THE KNIGHT LIFE COLLECTION

アップロードファイル 133-1.jpgアップロードファイル 133-2.jpg

そのクオリティーとプレステージ性の高さから欧州の社交界で重用されてきた、“エドウィン・ウッドハウス”のフォーマル服地の数々。
この度、タキシード、モーニングそしてディレクターズスーツなどのフォーマルウェア全般に向けた服地が収録された“THE KNIGHT LIFE COLLECTION(ザ・ナイトライフ・コレクション=左写真)として、日本市場に本格導入されました。(詳しくはこちらから)
圧巻なのは豊富な色柄で展開されるタキシードクロスで、バリエーションの充実したブラック系シャドーストライプに加え、欧州の伊達男達に人気のカラー&シャドーのオルタネートストライプ(右写真)などファンシー柄も多く収録されています。
また、日本初上陸となる240gmsのライトウェイトバージョンのタキシードクロスも7色柄含まれており、日本では春夏シーズンのウェディング用としても人気を集めそうです。
盛夏用のフォーマルスーツ地(3色)も収録され、1冊で4シーズンをカバーする充実の内容を誇るこの“ザ・ナイトライフ・コレクション”は、定番コレクションとして3年間(予定)ご利用いただくことができます。
###お取引先様へのお知らせ###
順次発送しておりますので、お手元にお届けするまでもうしばらくお時間を頂戴する場合がございますが、ご容赦下さい。
バンチの冊数には限りがある為、各お取引先様の前年のお取引状況に応じて新バンチをご用意させていただいております。
ご希望に添えない場合もありますが、ご理解をお願いいたします。

PEUGEOT AVENUE

アップロードファイル 132-1.jpgアップロードファイル 132-2.jpg

以前にも紹介させていただいた、シャンゼリゼ大通り136番地の“PEUGEOT AVENUE(プジョー・アベニュー=左写真)”。
こちらは仏車メーカー“プジョー”のショールームなのですが、コンセプトカーの展示や関連グッズの販売でいつも多くの観光客を集めています。
今回展示されていた車のうちの一台は、創業1835年という長い歴史を誇る英国王室御用達の銃砲及び狩猟用品専門店、“HOLLAND & HOLLAND(ホーランド&ホーランド)とのコラボレートカー。
特製の内装を持ち、ボンネットにはベースがレザーの“ライオンマーク”(右写真)が掲げられるなど、エクスクルーシブ感が漂っています。
日本では女性からの人気も高い“プジョー”ですが、仏英合作のなんとも渋いこのコラボレートカーは、やはり男性の方が似合いそうですね。

MR. JAMES DUNSFORD IN OSAKA

アップロードファイル 131-1.jpgアップロードファイル 131-2.jpg

“HARRISONS OF EDINBURGH”や“PORTER & HARDING”などの有名ブランドを擁する英国最大の同族経営マーチャント、“LEAR BROWNE & DUNSFORD”の4代目共同経営者の一人、ジェームス・ダンスフォード氏が昨日来日しました。
昨日の朝のアムステルダム経由のKLM便で関西国際空港に降り立ち、大阪方面のお取引先様の訪問から今回の旅がスタートしました。
明日の夜に東京へと移動し、東京には3日間滞在の予定です。
お陰様で今季は“MULTI-MILLIONAIR”と“MOONBEAM”という“ハリソンズ”の2つの新クオリティーが日本でも大好評をいただいており、同氏もご満悦の様子です。
写真は弊社大阪営業所でのスナップです。

EDWIN WOODHOUSE A/W2007 NEW COLLECTION

アップロードファイル 130-1.jpgアップロードファイル 130-2.jpg

大変お待たせいたしましたが、“エドウィン・ウッドハウス”の新バンチ4冊(左写真)が英国より到着し、全国のお取扱店様に順次お届けしております。(各コレクションの詳細はこちらから)
残念ながら新しいフォーマルウェアコレクション“THE KNIGHT LIFE COLLECTION(ザ・ナイトライフ・コレクション)”はまだ未入荷となっております。
今季特にご注目いただきたいのは、久々にリニューアルされて生まれ変わった“DIGNITY-Ⅱ-(ディグニティー=右写真左)”と、人気のジャケット地コレクション“THE HYDEPARK COLLECTION-Ⅲ-(ザ・ハイドパーク・コレクション=右写真右)です。
“ディグニティー”は人気のライトグレーを含む充実したストライプのラインナップを誇り、3シーズン着用できるウェイト(260gms)が若いビジネスマンを中心に受けています。そして、今季で3年目となりますます熟成した“ザ・ハイドパーク・コレクション”は、オン・オフの両シーンで活躍する豊富な色柄のジャケット地に加え、トラウザースに最適な8色のフラノ地が新しく収録されています。
高いクオリティーと洗練されたデザイン性が融合された服地の生産で名高い、老舗ミル“エドウィン・ウッドハウス”の最新コレクションを、是非お手に取ってご覧下さい。
###お取引先様へのお知らせ###
順次発送しておりますので、お手元にお届けするまでもうしばらくお時間を頂戴する場合がございますが、ご容赦下さい。
バンチの冊数には限りがある為、各お取引先様の前年のお取引状況に応じて新バンチをご用意させていただいております。
ご希望に添えない場合もありますが、ご理解をお願いいたします。