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JCCA NEW YEAR MEETING 2008

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昨年も書かせていただきましたが、JCCA(日本クラシックカー協会)が毎年行っているニューイヤーミーティングがお台場の青海臨時駐車場の特設会場で昨日開催され、私も4年連続で見学に行ってきました。
昨年はどんよりとした曇り空でしたが今回は好天に恵まれ、自宅からお台場までのドライブも気持ちよく快適なものでした(愛車のMGBは軽井沢のお知り合いの所で冬眠中の為、今回はファミリーカーでの家族連れです)。
手元に愛車が無いので最近はすっかりクラシックカーにはご無沙汰なのですが、ずらりと並んだ和洋の名車達を見るとやはり胸が高鳴ります。
左下写真は“TRIUMPH(トライアンフ)”、“JAGUAR(ジャガー)”を始めとする英国車の一団。そして、右下写真は会場でも特に人を集めていた希少車で、伝説のメーカー“DE TOMASO(デ・トマソ/伊)”が1966年から1970年にかけて生産した名車、“MANGUSTA(マングスタ)”です。
業者が出展して様々なパーツやグッズを販売するコーナーもあり、私も額に入れて飾れる愛車の設計図(レプリカ)を購入したりとすっかり愉しんできました。
私にとって年に一度の祭典である“ジーロ・デ・軽井沢”もあと4ヶ月と近づいてきましたが、陽光が眩しく緑溢れる季節の到来が待ち遠しくて仕方ありません。

VICUNA

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「繊維の宝石」、「神の繊維」などと称されるビキューナ(左上写真)は、南米アンデス山脈の標高4,000~5,000m付近に棲息するラクダ科の動物です。
その過酷な自然環境から身を守るため生み出される細く柔らかい毛は、比類なき滑らかな手触りと温かさを持ちます。
一時期は乱獲の為に絶滅の危機に陥りましたが、近年はペルーを始めとする周辺諸国の手厚い保護政策と、ワシントン条約による厳しい規制により、少量ながらも安定した原毛の供給が行われております。
ただ、その高い品質と希少性ゆえビキューナは全ての天然繊維の中でも最も高い価格で取引されており、日本でもバブル期はコート一着の仕立て上がりに500万円というプライスが付いていたこともあったようです。
一頭から採取される原毛は150~200gmsと少なく、しかも選別の後に実際紡績に使用されるのはその半分程だそうです。
コート一着分(2.5m)に使用される原毛は約1,300gmsですので、一着のコートには約7頭分の超希少な原毛が使われていることになります。
さて、写真のビキューナ服地は弊社取り扱いメーカーであるイタリアの“AGNONA(アニオナ・詳しくはこちらから)”のもの。高級獣毛繊維の取り扱いに長けた同社の高い技術力により、この服地は530gmsと肉厚でありながら、とろけるような肌触りと美しく神々しい光沢が与えられています。
誰しもが憧れる「ビキューナのコート」は、ゆとりある人生を象徴する至高の一着として社会的に定義付けされていますが、この服地はそんな一着に相応しい極上のクオリティーを誇ります。
ちなみに“アニオナ”からの直輸入により実現した特別価格は、参考生地上代(コート分)210万円。
輸入には複雑な手続きが必要な為、昨年の12月にようやく現物が入荷したのですが、弊社では現在までに既に5着のご注文をいただいております。
次の冬に向け、一足早いオーダーは如何でしょうか?
#ご用命の際は、お取引先様は弊社の担当者まで、一般のお客様は弊社取り扱い服地の販売店様でお尋ね下さい。

NAVAL UNIFORM

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今回は弊社所蔵で、「スーツの歴史」を知る上で資料的価値のある一着をご紹介いたします。
スーツの起源が軍服にあるのは有名な話ですが、この英国海軍(ROYAL NAVY)の軍服は、第2次世界大戦中の1943年に聖地サヴィル・ロウを代表するテーラー“GIEVES & HAWKES(正確には合併前の“GIEVES”)”で仕立てられたものです。
ダブルの8ツボタンで、背中は浅いサイドベンツになっています。
当時の持ち主はC.R.ブラウン海軍少佐と言い、実は皆様ご存知、英国最大のファミリーマーチャント“LEAR, BROWNE & DUNSFORD(リア ブラウン&ダンスフォード)”のブラウン家の方なのです。
名前が示す通り“リア ブラウン&ダンスフォード”は3つのファミリーマーチャントが合併して出来たのですが、跡継ぎのいなかったブラウン家は現在は事業から離れています。
肉厚のメルトン地で仕立てられたこの軍服は抜群のコンディションを誇り、60余年の長い歳月を全く感じさせません。服地は当時の“ブラウン”のもので、持ち込みだったと推測されます。
右上写真は海軍少佐をあらわす袖章。
左下写真は店名、製作日、シリアルナンバー、持ち主の名前が記載されたタグで、内ポケットの裏側に縫い付けられています。また、真鍮製と思われるボタン(右下写真)は現在でもメッキの状態が素晴らしくよく、光を反射して輝いています。
戦時中ということもあり、以前にご覧いただいた日本のテーラーさんのお話によるとかなり大雑把に縫われている部分もあるそうですが、今日も型崩れすることもなく威厳に満ちたオーラを放つこの軍服には、長い歴史と伝統を持つ英国の名門テーラーの誇りと高い技術が注ぎ込まれています。
ご興味のあるお取引先様は、ご来社の折に是非一度ご覧下さい。
このような貴重な一着を長期に亘り貸し出していただいている“リア ブラウン&ダンスフォード”には大感謝です。

JUST ARRIVED

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昨年の秋にこの雑記帳でご紹介した、オーダーメイドの“ハリソンズ・ベア”。
製造上の諸事情の為デリバリーが遅れ、お待ちいただいていたお客様には大変ご迷惑をお掛けいたしましたが、第一陣がようやく入荷しました!(左写真)
今回は一部の入荷ですが、残りのベアも順次スコットランドより送られてきますので、到着次第お手元にお届けいたします。
高級ジャケット地“MOONBEAM(ムーンビーム)”を表地に使用し、熟練職人によって一体一体ハンドメイドで作られるこのベアは、それぞれが異なる表情を持つのも魅力の一つ。
選べるカラーマッチングは1260通りにも及びますが、ボディーカラーの一番人気は右写真のグレンチェック(ブラウン)でした。
ご注文いただきましたお客様には、末永くご愛用いただければ幸いです。
#既にキャンペーンは終了しており、これからのオーダーはお受けできませんのでご了承下さい。

MOHAIR TWILL

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今回は、昨年春夏シーズンの登場より大好評をいただいている、“CANONICO(カノニコ)”の“MOHAIR TWILL(モヘア・ツイル)”をご紹介いたします。
“84% WOOL & 16% KID MOHAIR 260GMS”というスペック自体はモヘア混の春夏服地として特別ではありませんが、最大の特徴はその名の通り“綾織”ということです。
皆様ご存知のように“綾織”は本来秋冬服地に用いられる織り方なのですが、この服地は春夏服地に多く使用される“モヘア”をウールに混紡して“綾織”で織り上げられています。(春夏服地の多くは“平織”です)
その美しい光沢とハリに定評のある“モヘア”は、この織り方によって一層美しい光沢を放ち、我々が普段目にするどんな服地とも違う独特の表情を生み出します。
あまり空気を通さない織り方ゆえ、盛夏に屋外での着用はあまりお勧めいたしませんが、通常のモヘア混服地には適さない秋冬シーズンにもお愉しみいただけるのはこの服地の大きな魅力です。華やかなシーンにも相性が良く、オンタイムだけでなく(結婚式の2次会を含む)パーティーなどでも活躍します。
今季は多くの新色柄が追加され、バラエティーに富んだ25色柄からお選びいただけます。
###お取引先様へのお知らせとお願い###
このクオリティーは、“S&S 2008 BRITANNIC COLLECTION(M801)”に収録されます。まだバンチの準備が整っていない為、お手元にお届けするまでもうしばらくお時間を頂戴いたします。ご容赦下さい。
バンチの冊数には限りがある為、各お取引先様の前年のお取引状況に応じて新バンチをご用意させていただいております。
ご希望に添えない場合もありますが、ご理解をお願いいたします。

CARTABIANCA

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ミラノを本拠地とする“LARUSMIANI(ラルスミアーニ)は、その起源を1922年に遡る名門メーカーで、高級デニムを中心とするコットン素材の生産に定評があります。
弊社でも昨年より“BRITANNIC COLLECTION”の一部に同社のデニムを取り入れており、ファッション性の高い“ラメ入りデニム”が特に話題を呼んでいます。
さて、昨年末に“ラルスミアーニ”の本社より、弊社社長に大きな封筒が届きました。
中にはプラスチックカバーの立派なホルダー(左写真)が入っており、開いて見ると新年を祝うメッセージと共に右ページに埋め込まれた一枚のカードが...(右写真)
“CARTABIANCA(カルタビアンカ=白いカード)”と呼ばれるこのカードには、贈られた人の名前(今回は弊社社長)の名前が印字されており、裏面には「このカードを持つ者は“PALAZZO REALE(ミラノ王宮)”、“CASTELLO SRORZESCO(スフォルツェスコ城)”、そして“PAC(近代アートギャラリー)”などミラノ市内7箇所の歴史的建造物、美術・博物館への入場が今年1年間無料になる」と書かれています。
イタリアのメーカーのプレゼンテーションは優れたものが多いのですが、今回のものは体裁、アイディアともに素晴らしく、非常に感心させられました。
残念ながら、このカードを使用する際は「本人確認」が求められる為、私が来月ミラノを訪れる際に使用することはできないのですが、ミラノはあまり観光したことがないので時間があればこの7箇所のいずれかを訪れてみたいと思います。

NEW QUALITY

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一般のお客様はかなり早いとお感じなるかも知れませんが、この時期になると一部のテーラー、オーダーショップの店頭には春夏服地のバンチ(服地サンプル)が並び出します。
今回は近日中に展開が始まる“HARRISONS OF EDINBURGH”の新クオリティーを一足早くご紹介いたします。
その名は“FIREFLY(ファイヤーフライ/84% SUPER100'S WOOL & 16% SUMMER KID MOHAIR)”。
近年、若い世代を中心に人気の高いモヘア混服地ですが、ハリソンズではサマーキッドモヘア60%の高級クオリティー“SUMMER CAPE KID(サマー・ケープ・キッド)のみの展開だった為、若いビジネスマンがデイリーに着用できる新クオリティーの登場が待ち望まれていました。
その声に応えハリソンズが送り出すこの“ファイヤーフライ”は、非常に軽く滑らかなハンドリングでありながらハリに富み、裁断・縫製時の安定性と、美しい仕立て映えが実現されています。
高温多湿の日本では盛夏向け服地に高いパフォーマンスが求められますが、この服地は「清涼感のある快適な着心地」と「シワになりにくく、また回復しやすい機能性」でビジネスマンの装いをサポートします。
豊富なストライプ柄と、美しいネイビー・グレーのカラーグラデーションを含む23色柄での展開となります。
#写真のサンプルは先行受注(ご契約)用の特別サンプルです。
ご希望のお取引先様は、弊社の担当者までご連絡下さい。

FIRST VISIT TO KARUIZAWA

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この週末は、1泊で今年初めての軽井沢に行ってきました。
朝晩は氷点下の寒さでしたが、2日間とも快晴で気持ちのいい天気でした。
この時期の軽井沢に行く事はあまりないのですが、空気も凛と澄んでいて夏とはまた違った風情があります。
左写真は純白の雪に覆われた“浅間山”。
右写真は、旧軽井沢の“ホテル鹿島の森”敷地内にある、有名な“御膳水”のものです。
“雲場の池”の水源であるこの“御膳水”は、明治天皇ご来軽のおり、その清冽な湧水が炊飯とお茶に供されていたことで知られています。

BONNE ANNÉE

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皆様、明けましておめでとうございます。
本年も弊社、そしてこの“3代目の雑記帳”をどうぞ宜しくお願い申し上げます。
例年は年が明けるとすぐに神田明神へ初詣に行くのですが、今年は喪中の為家で静かに過ごしています。
写真は、昨年の12月21日から本日の午前5時まで開催されている、日比谷公園を舞台にしたイルミネーションイベント“TOKYO FANTASIA”のものです。
先程行ってきました。
「東京に光の妖精が舞い降りる」というテーマで初開催されたこのイベントですが、見慣れた日比谷公園が幻想的な光の空間へと大変身していました。

YEAR 2007

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クリスマスも終わり「よいお年を!」という言葉が飛び交いだした今日この頃ですが、今年も残すところあと僅かとなりましたね。
お陰様をもちまして、この“3代目の雑記帳”も2度目の年越しとなります。
この1年間を振り返ると、毎年ながら「短かったような、長かったような」、でもなにかと慌しい1年だったように思いますが、皆様にとってはどんな1年だったでしょうか?
私事で恐縮ですが、私にとって今年特に印象に残った出来事の一つは、やはり2度目の出場となった「ジーロ・デ・軽井沢」です。(上写真)
今年5月に開催された第6回大会は、雨に祟られた前年とは打って変わって素晴らしい天気に恵まれました。
初めてハードトップ(屋根)を外したオープンの状態でラリーに参加することができ、新緑溢れる美しい風景の中を心地よい風を頬に感じながら、他のヒストリックカーとのランデブーをすっかり愉しんできました。
そしてもう一つ大切な思い出となったのが、約20年の交友がある“エドウィン・ウッドハウス”の4代目、ジョン・ゴント氏の結婚式に招いていただいたことです。(下写真)
7月28日の昼過ぎから行われた結婚式のあとには、実家の敷地内に設けられた巨大テントの中でレセプションが行われ、そのスケールの大きさと、イメージに反してノリが良く賑やかな英国の紳士・淑女達に驚かされました。
滅多にない機会なので嬉しかったのもありましたが、やはり少年時代から知る友人の晴れ舞台に立ち会うことができ、とびきりの笑顔を見ることができたのがなによりの喜びでした。
さて、私としましては、近年公私ともに忙しくなり以前ほどフレキシブルでなくなってきている事を反省しつつ、来年はよりアクティブな1年にしていきたいと思っております。
今年1年間のご愛顧に感謝いたしますとともに、2008年が皆様にとってさらに良い年になりますようお祈り申し上げます。
よいお年をお迎え下さい!