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FIAT 500

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随分と間が空いてしまいましたが、ヨーロッパ出張シリーズに戻らせていただきます。
考えてみれば帰国してからまだ1ヶ月程しか経っていないのですが、ずっとバタバタしていたのでもう随分昔に感じてしまいます。
さて、今回のトピックは私の大好きな「車」。
ヨーロッパの各都市を歩いていると、いつも路上の車に目がいってしまうのですが、特にイタリアとフランスは自国車の割合が高く、新旧様々なラテン車が元気に走り回っているのを見るのは楽しいものです。
今回ミラノにいて特に目に付いたのが、日本では先月発売されたばかりの“FIAT 500(フィアット・チンクエチェント=左写真)”。
ご存知の方も多いと思いますが、この車は1957年から1975年まで生産され、イタリアの「国民車」として親しまれた“NUOVA 500(ヌォーヴァ・チンクエチェント=右写真)”の現代版として生み出されました。
数年前に登場し、人気を博してきた“NEW MINI(ニューミニ)”に刺激される形で世に出る事になったのは明白ですが、世界中で愛された独特のかわいらしい姿は全くスポイルされる事なくこの新しい車に活かされており、その高い走行性能と相まってイタリア以外の欧州各国でも大変好調な販売が続いているようです。
イタリアでは多くの“NUOVA 500”がまだ現役で走っており、信号や道端でこの2台が並んで停まっている姿を見かけることも珍しくありません。
新しい“FIAT 500”の成功は、「優れたデザインとコンセプトは普遍的である」ことを示す良い例ではないでしょうか。

SCHOFIELD & SMITH NEW COLLECTION

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1904年に紳士服地の聖地ハダスフィールドで創業した名門ミル、“スコフィールド&スミス”の春夏向け新コレクションがご好評をいただいています。(詳しくはNEW COLLECTIONから)
サマースーツ地3クオリティーが収録された“SUMMER SUITING(サマー・スーティング=左写真左)、同じくシルク混系ジャケット地3クオリティー収録の“LIGHTWEIGHT SILK JACKETING(ライトウェイト・シルク・ジャケティング=左写真右)の2冊のバンチで構成されたこの新コレクション。
日本市場向けとしては同ブランド初となる春夏のコンプリートコレクションとなり、既に展開されている秋冬コレクション(3バンチ)と併せ、四季をカバーするフルラインナップが完成しました。
英国、イタリアだけでなく、フランスの名門テーラーでも多く扱われている“スコフィールド&スミス”服地は、実際に裁断・縫製をする職人達からの評価が非常に高いことからも、そのクオリティーの高さが裏付けられています。
甲乙つけ難い魅力的な服地の数々がこの2つのバンチにも収められていますが、私の個人的なお勧めは“サマー・スーティング”収録のシルク混スーツ地(右写真左)と、“ライトウェイト・シルク・ジャケティング”収録の4者混ジャケット地(右写真右)。
まだご覧になられていない方は、是非お手にとってその高いクオリティーをお確かめ下さい。
###お取引先様へのお知らせとお願い###
バンチの冊数には限りがある為、各お取引先様の前年のお取引状況に応じて新バンチをご用意させていただいております。
ご希望に添えない場合もありますが、何卒ご理解をお願いいたします。

SAKURA IN FULL BLOOM

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今回は皆様に季節の便りをお届けしたいと思います。
昨日、気象庁が東京の桜が満開と発表しましたが、昨日の朝はまだ蕾が多かったので、今が桜の最も美しい朝ではないでしょうか。
そこで、先程オフィスから電車で2駅の九段下まで足を延ばしてきました。
上の2枚の写真は、北の丸公園入り口付近から臨んだ千鳥ヶ淵。
左下写真は牛ヶ淵で、奥に見える古い建物は九段会館(旧軍人会館)。昭和9年完成のクラシックな建物が、満開の桜に映えていました。
右下写真は、靖国神社の大鳥居脇の桜です。
桜を見に行く時間のない方、地方や海外在住の方にも東京の美しい桜をお楽しみいただければ幸いです。

THE LONDON CUT ④ PRESS DAY -Ⅱ-

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シリーズでお届けしてきましたが、“THE LONDON CUT”展の英国大使公邸を舞台にした事前イベントの話題も、今回で最後となりました。
左上写真は、モダンなスーツと海軍提督の礼服が並べてディスプレーされていたメインホール。
このメインホールの片隅には、普段サヴィル・ロウの“ヘンリー・プール”店舗内に掲げられている、昭和天皇(皇太子時代)の御用達証が展示されていました(右上写真)。御用達証の左のテーブルに開かれている古いオーダー台帳には、日本国皇太子をあらわす「THE CROWN PRINCE OF JAPAN」の欄があり、当時オーダーされた数々の衣装の詳細が記載されています。
この御用達証、オーダー台帳は、共に通常サヴィル・ロウの店舗内でしか見ることができず、特にオーダー台帳は特別にお願いしないと出していただけないので、今回は多くの方にご覧いただける非常に貴重な機会でした。
また、歴史的偉人のスーツを復刻したコレクションの一つとして、“ヘンリー・プール”から英国のウィンストン・チャーチル前首相のチョークストライプのフランネルスーツが展示されていました(左下写真・左奥のスーツ)。
隣に飾られている写真は、第2次世界大戦中に国民の戦意高揚の為チャーチル前首相が自らモデルになったポスターのもので、トレードマークのボウタイを締め、マシンガンを構えたアバンギャルドな姿は当時大きな話題となりました。
右下写真に写っているのは、“アンダーソン&シェパード”製のラグジュアリージャケットで、ジェームス・ダンスフォード氏によると服地は“ハリソンズ オブ エジンバラ”の“MOONBEAM(ムーンビーム)”が使用されているとの事でした。
嬉しかったので、私も一緒に写真に収まってしまいました。
さて、振り返ってみますと、この展示会は紳士服の聖地であるサヴィル・ロウの輝かしい「歴史・文化」と、新世代のテーラー達によって作り出されている「新しい潮流」が余すことなく詰めこまれた素晴らしい内容だったと思います。
また、展示されていたアーカイブコレクションと、会場となった大使公邸の荘厳な雰囲気とのマッチングも素晴らしく、今回のこの特別なイベントにご招待いただいたのは大変に光栄なことでした。
これからもビスポークスーツへの関心が高まり、このようなイベントが増える事を願って止みません。
#掲載されている写真は、クリックすると拡大してご覧いただけます。

THE LONDON CUT ③ PRESS DAY -Ⅰ-

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2回に亘り、3月13日(木)の夜に英国大使公邸で行われた、“THE LONDON CUT”展のレセプションについて書かせていただきましたが、続けて翌日14日の午後に行われた“プレス向け内見会”の様子をお伝えします。
ちなみに、この内見会も前日のレセプション同様にインビテーションがないと入場できなかったのですが、“リア ブラウン&ダンスフォード(ハリソンズ)”がこのイベントのスポンサーとなっている関係で、弊社社員及び弊社のお取引先様数名をお招きいただきました。
14日はあいにくの雨模様でしたが、大勢の招待者で賑わっていた前夜のレセプションとは違った、明るく落ち着いた雰囲気の中でゆっくりとコレクションを見学することができました。
左上写真が2日間に亘るイベントの舞台となった大使公邸、右上写真は応接室で取材を受けていたサヴィル・ロウの重鎮、“ヘンリー・プール”社長のアンガス・カンディー氏です。
この“THE LONDON CUT”には、英国の服地メーカー、マーチャント数社がスポンサーとして名を連ねていますが、公邸のダイニングルームはこのスポンサーのPRの場として利用され、各社の服地、サンプル等が展示されていました。
“ハリソンズ オブ エジンバラ”の服地、バンチもしっかりと展示していただき、良いPRとなったようです。
次回が“THE LONDON CUT”関連の話題の最終回となります。

THE LONDON CUT ② RECEPTION -Ⅱ-

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引き続き3月13日(木)の夜に英国大使公邸で行われた、“THE LONDON CUT”展のレセプションについて書かせていただきます。
キュレーターのジェームス・シャーウッド氏のディレクションの下にディスプレーされたコレクションの数々は、歴史的偉人の衣装を再現したものから、軍の礼装、モダンなフォーマルウェア、スーツまで多岐に亘り、その全てが大使公邸の重厚な雰囲気の中で美しいハーモニーを作り出していました。
約270名と公表された招待者の中には、在日中だった英国政府閣僚の1人や、日本の大手百貨店の代表を始めとする業界の重鎮の方々も含まれていましたが、英国のビスポークスーツを愛用することで知られる大物ミュージシャン、加藤和彦さんの姿もあり(左下写真)、早速テレビのインタビューを受けていました。
当日はお取引先様や、日英両国の業界のお知り合いの方が多くいらした為、シャンパンを片手に走り回っていた私でしたが、楽しい会話と久しぶりのフォーマルシーンを存分に堪能することができました。

THE LONDON CUT ① RECEPTION -Ⅰ-

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前回書かせていただきました通り、先週13日(木)に千代田区一番町の英国大使公邸で“THE LONDON CUT”展のレセプションが行われました。
このレセプションにはTVクルー(日本TV)も取材に訪れており、翌朝のニュースで放映されたのでご覧になられた方もいらっしゃると思います。
さて、19日から伊勢丹新宿店で開催されるメインの展示会に先駆け、13日のレセプションと14日のプレス向け内見会の為に用意された会場は、英国大使館内でも最も歴史的で重厚な建築を誇る大使公邸。
レセプションは4部屋にわたる広大なスペースに個々にディスプレーされたアーカイブコレクションを自由に観ながら、シャンパンを片手に会話を愉しむスタイルで行われました。
約270名の招待者が集まった会場(左上写真)は大盛況で、日英の多くのテーラー、服地業界関係者の姿などが見受けられました。
右上写真の中央の人物は、ホストのサー・グレハム・フライ駐日英国大使で、“リア ブラウン&ダンスフォード”4代目のジェームス・ダンスフォード氏と、弊社社長を交えた歓談中に撮らせていただいたスナップです。
メインの広間のコレクションは、額縁をイメージしたフレームの後ろに配置された斬新なスタイルのものでした(左下写真)。
また、各テーラーが持ち寄った歴史的価値のある資料の数々も展示されており、日本のダンディズムを代表する存在である故白洲次郎氏のオーダー記録簿(右下写真)が、氏の通いつけだった名門テーラー“ヘンリー・プール”より出展されていました。
次回も当日の模様を続けてお伝えしたいと思います。

TONIGHT

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この雑記帳でも昨年の1,2月に取り上げさせていただきましたが、イタリアのフィレンツェで年2回開催される高級紳士服の大展示会、“PITTI UOMO”の昨年の春夏展に合わせ、別会場であるピッティー宮殿に於いて“THE LONDON CUT / SAVILE ROW BESPOKE TAILORING”という特別展が開催されました。
その名の通りサヴィル・ロウの名門テーラー達によって2004年に結成された組織、“SAVILE ROW BESPOKE(通称:SRB)によって史上初めて実現したこの特別展は、伝統と革新という相反する要素を持ち続けながら時代を経ても輝きを失うことのないサヴィル・ロウのテーラー達と、古今に渡って仕立てられてきた美しい紳士服の数々が存分に紹介された充実の内容で、大好評を博しました。
そして、この“THE LONDON CUT”展が日本でも3月19日から開催されることになったのですが(会場:伊勢丹新宿店)、今日・明日と英国大使館で事前イベントが行われます。
今晩は英国大使主催のレセプションが開催されるのですが、私も招待状(左写真)をいただいた為、来日中でこのイベントのスポンサーに名を連ねている“リア ブラウン&ダンスフォード”のジェームス・ダンスフォード氏とともにお邪魔してきます。
右写真は、このイベントのキュレーターを務めるジェームス・シャーウッド氏の著作“THE LONDON CUT”で、昨年の展示会を記念して出版されたものです。

MR. JAMES DUNSFORD IN OSAKA

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“リア ブラウン&ダンスフォード(ハリソンズ)”の4代目、ジェームス・ダンスフォード氏が昨日関西国際空港に降り立ち、今週土曜までの日本滞在が始まりました。
今日、明日は大阪・神戸方面のお取引先様にお邪魔し、明日の夜に東京へと向かいます。
例年、同氏は2月初旬に来日するのですが、今回は今週の木・金曜に東京の英国大使館で行われるあるイベントの為に日程が変更されました。
この様子はまた後日お伝えしたいと思います。

FIREFLY

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1月にこの雑記帳でご紹介させていただいた、ハリソンズの最新クオリティー“FIREFLY(ファイヤーフライ/84% SUPER100'S WOOL & 16% SUMMER KID MOHAIR)”。
各お取り扱い店様へのバンチ(左上写真)のデリバリーが完了し、お陰様で既に多くのご注文をいただいております。
この“ファイヤーフライ”は、ビジネスマンがデイリーに着用できる盛夏服地で、非常に軽く滑らかなハンドリングでありながらハリに富み、裁断・縫製時の安定性と、美しい仕立て映えが実現されています。
ちなみに名称である“ファイヤーフライ”とは“蛍”のことで、バンチカバーの裏側には美しいイメージがあしらわれています(右上写真)。
豊富なストライプ柄と、美しいネイビー・グレーのカラーグラデーションを含む23色柄での展開ですが、私の個人的なお勧めはモダンブリティッシュ調に着こなしたいオルタネートストライプ(左下写真)や、少しワイドなペンシルストライプ(右下写真)など。今年も少し明るいカラーが人気のようですね。
まだご覧になられていない方は、是非お手に取ってその風合いもご堪能下さい。
###お取引先様へのお知らせとお願い###
バンチの冊数には限りがある為、各お取引先様の前年のお取引状況に応じて新バンチをご用意させていただいております。
ご希望に添えない場合もありますが、何卒ご理解をお願いいたします。