“PITTI UOMO(ピッティー・ウォモ)"は、イタリアのフィレンツェで年2回開催される高級紳士服の大展示会で、毎回世界中から多くのバイヤーが集まります。
今月初旬に開催されたその“PITTI UOMO”の春夏展に合わせ、別会場であるピッティー宮殿に於いて“THE LONDON CUT / SAVILE ROW BESPOKE TAILORING”という特別展の開催が始まりました(~2/4まで)。
その名の通りサヴィル・ロウの名門テーラー達によって2004年に結成された組織、“SAVILE ROW BESPOKE(通称:SRB)によって史上初めて実現したこの特別展は、伝統と革新という相反する要素を持ち続けながら時代を経ても輝きを失うことのないサヴィル・ロウのテーラー達と、古今に渡って仕立てられてきた美しい紳士服の数々が存分に紹介された充実の内容となっています。
今回、初日夜のカクテルパーティーに参加された弊社のお取引先様のご好意で、どちらのメディアよりも早く会場の様子をお届けいたします!!
左上写真は、1月10日の開催初日の夜に催されたカクテルパーティーのもの。
GIEVES & HAWKES(ギーブス&ホークス)やHENRY POOLE(ヘンリー・プール)といった名門テーラーの経営陣から、OZWALD BOATEING(オズワルド・ボーテング)やMARK POWELL(マーク・パウエル)などのモダンテーラリングの旗手と呼ばれる若手まで多くの関係者が出席し、パーティー会場は賑わいを見せていたようです。
展示会場は部屋ごとに13のテーマに分けられており、右上写真は“CEREMONIAL SAVILE ROW(セレモニー)”の部屋、左下写真は“SAVILE ROW IN THE CITY(シティー)”の部屋のものです。
最後の写真は、伝説のカッター“TOMMY NUTTER(トミー・ナッター)の偉業を伝える“SAVILE ROW TRIBUTE TOMMY NUTTER”の部屋に展示されているスーツ。
通常は見る事のできない、非常に貴重なアーカイブです。
その他の10の部屋にも貴重な作品の数々が展示されており、業界関係者だけでなく洋服好きな方にとっても非常に興味深い内容になっているようです。
余談ですが、今回の展示会には英国の老舗マーチャント(服地卸商)数社が協力しており、“HARRISONS OF EDINBURGH(ハリソンズ オブ エジンバラ)”も使用された服地の多くを供給するとともに語学堪能なセールスマンを派遣し、会場で“HENRY POOLE”等取引先老舗テーラーのアテンドを引き受けるなど、この特別展の成功に大きな貢献をしたようです。
私は今回見学に行けず残念でしたが、ぜひ日本でも同様の機会を設けていただきたいものです。
資料のご提供をいただいたN様。ご協力ありがとうございました!!