先週の金曜日に無事帰国し、今日から出社しています。
相変わらずデスクの上には仕事が山積みで、少し途方に暮れながらもなんとか手を付け始めているところです。
さて、出張先での話題はこれから少しずつ書かせていただきたいと思いますが、今回は上の写真の雑誌についてのトピックです。
写真の雑誌“TWIST(ツイスト)”は一見ファッション誌の様ですが、実は1909年以来の長い歴史を持つ英国のアパレル業界誌です。
一昨年までは“WOOL RECORD(ウールレコード)”という名称で発行されていて、その名の通り“TOP(トップ=ウール原料)”や“YARN(ヤーン=糸)”に特化した、業界のかなり川上向けの月刊誌だったのですが、昨年リニューアルされた際に名称と共に内容も大きく変わり、総合的なアパレル業界誌へと変貌を遂げました。
最近は海外へも販路を拡大しようとしているようで、弊社にもフリートライアル(無料お試し版)が送られてきています。
ところで、私が今日着いたばかりのこの雑誌を手に取った際に気を惹かれたのは、やはり表紙のダニエル・クレイグが扮する“007”ジェームス・ボンド。
「何の記事だろう?」と思ってページをめくると、“007”シリーズ最新作の“慰めの報酬”でジェームス・ボンドが着用したディナースーツ(タキシード)についての話題でした。
ご存知の方も多いと思いますが、今作のジェームス・ボンドが着用しているスーツは近年の“ブリオーニ”製ではなく、アメリカの新進デザイナー トム・フォードが製作したものですが、毎回お約束のディナースーツについては、英国の名門ミル“テイラー&ロッヂ”の服地が採用されていたそうです。
右写真のページでは詳細の説明があり、ページの左の写真にあるのが実際の服地で、クオリティーは300グラムのウェイトのモヘア&カシミア素材です。
この映画の撮影の為に20着のディナースーツが製作されたそうで、そのスケールの大きさには驚かされますが、作品全体ではなんと350着(!)がジェームス・ボンドの為に用意されたそうです。
ちなみにページの右上写真は、私もよく知っている“テイラー&ロッヂ”の現セールスディレクター ロバート・マックイラン氏で、同氏のインタビューも掲載されています。
残念ながら弊社ではこの服地と同じクオリティーのお取り扱いはございませんが、秋冬シーズンの“ブリタニック・コレクション”には“テイラー&ロッヂ”の看板クオリティー“ノーブル・スパン(SUPER120'S & CASHMERE)”が編集されています。
次の秋冬シーズンには、ジェームス・ボンドも選んだ英国の名門ミルの高品質服地で一着いかがですか?