“織りとデザインのガイド”と書かれたこの小冊子(左上)は、恐らく3,40年前に編纂されたもので、“GEORGE HARRISON(ジョージ・ハリソン/現在のハリソンズ オブ エジンバラ)”によって発行されました。
当時のシンボルマークは現在の「H」マークではなく、「あざみ」のマークが用いられていました。
その頃、弊社では同社の服地を多く扱っており、現社長(私の父)の披露宴には、オーナー社長だったブキャナン氏がスコットランド伝統のキルト(スカート)を穿いて出席して下さったそうです。
その後時が流れ、同社が新オーナー家(英国最大のファミリーマーチャント、“リア ブラウン&ダンスフォード”のダンスフォード家)の元で再スタートした際(ちょうど10年前)、弊社がパートナーに選ばれ、お陰様で現在日本でも多くのテーラー、オーダーショップ様でお取り扱いいただいていることは周知の通りですが、“リア ブラウン&ダンスフォード”の4代目社長ジェームス・ダンスフォード氏が、5年前の私の披露宴の為にわざわざ来日してくれたことを考えると、私はこのブランドに不思議な縁を感じます。
ちなみにジェームス氏は、今週の日曜日から1週間来日予定となっており、今回も多くのお取引先にお伺いしたいと思っております。
さて、前置きが長くなりましたが、この本は右上写真の“ヘリンボーン(杉綾)”、左下写真の“ドッグトゥース(千鳥)”などの織柄や、数々のデザイン柄(ストライプ等)が47ページに亘って紹介されているのですが、右下写真の“レガッタストライプ”の様な我々でも日頃あまり目にしないデザインなどもあり、見ているだけでも楽しめます。知っていても呼び方が分からなかった柄や、見たことのないデザインなどもあるので、教材としても重宝しそうです。
服地の世界はとても奥が深く、私は今も勉強の日々です。