海外出張シリーズに戻らせていただきます。
今回は、メーカー訪問の合間を縫って訪れた、ヨークシャーの古都ヨークをご紹介いたします。
私にとっては、学生時代に2年間を過ごした大変思い出深い町でもあるのですが、西暦71年に古代ローマ人によって発見されて以来、一時期はイングランドの首都に選定されかけた程の輝かしい歴史を誇るこのヨークは、日本で言うとまさしく京都のような位置付けの重要な都市で、多くの美しい歴史的遺産を今に残していることで知られています。
ヨークは、旧市街地が現在も古代ローマ時代と中世に造られた城壁に囲まれており、昔は城砦都市だった事がうかがえます。
ローマ帝国の統治の後、中世にはヴァイキングによって治められていた時期もあり、“YORK”の名はヴィキングがこの町に付けた名前“JORVIK”に由来しているそうです。
さて、私が住んでいたフラットがある通りは、城壁から通り1本という近さなのですが、城壁をくぐると“ミュージアム・ガーデン”という博物館を有する庭園があります。左上写真が城壁と庭園への入り口、右上写真は庭園内にある古い教会の遺跡です。
ヨークではこのような美しい光景を、町中で当たり前のように見ることができるのですが、この公園は町の中心部への近道だった為、私も毎日のように中を歩いていました。今思えば、なんとも贅沢な環境でした。
下写真は、ヨークが誇るランドマークにして、カンタベリー大聖堂と共に英国国教会の要衝である“ヨーク・ミンスター(ヨーク大聖堂)”です。
町のどこからでも望むことができるこの美しい大聖堂は、1220年から1480年にかけて建設され、当時はヨーロッパ最大規模の聖堂だったそうです。
-続く-