随分と間が空いてしまいましたが、ヨーロッパ出張シリーズに戻らせていただきます。
考えてみれば帰国してからまだ1ヶ月程しか経っていないのですが、ずっとバタバタしていたのでもう随分昔に感じてしまいます。
さて、今回のトピックは私の大好きな「車」。
ヨーロッパの各都市を歩いていると、いつも路上の車に目がいってしまうのですが、特にイタリアとフランスは自国車の割合が高く、新旧様々なラテン車が元気に走り回っているのを見るのは楽しいものです。
今回ミラノにいて特に目に付いたのが、日本では先月発売されたばかりの“FIAT 500(フィアット・チンクエチェント=左写真)”。
ご存知の方も多いと思いますが、この車は1957年から1975年まで生産され、イタリアの「国民車」として親しまれた“NUOVA 500(ヌォーヴァ・チンクエチェント=右写真)”の現代版として生み出されました。
数年前に登場し、人気を博してきた“NEW MINI(ニューミニ)”に刺激される形で世に出る事になったのは明白ですが、世界中で愛された独特のかわいらしい姿は全くスポイルされる事なくこの新しい車に活かされており、その高い走行性能と相まってイタリア以外の欧州各国でも大変好調な販売が続いているようです。
イタリアでは多くの“NUOVA 500”がまだ現役で走っており、信号や道端でこの2台が並んで停まっている姿を見かけることも珍しくありません。
新しい“FIAT 500”の成功は、「優れたデザインとコンセプトは普遍的である」ことを示す良い例ではないでしょうか。