ロンドンの話題に戻らせていただきます。
以前の“SAVILE ROW①”でも書かせていただいたように、サヴィル・ロウを取り巻く環境も少しずつ変化していますが、今日も多くの老舗テーラーが軒を連ねていることは本当に素晴らしい事で、紳士服の聖地は今も健在と言えます。
サヴィル・ロウの老舗と新進テーラー達が初めて団結し、本年1月にフィレンツェで開催された“PITTI UOMO(ピッティー・ウォモ)”に招聘されて行った特別展“The LONDON CUT/ Savile Row Bespoke”の成功にも見られるように、大量消費時代へのアンチテーゼとしての要素もあり、「男のロマン」が詰まったビスポークスーツへの注目度は高まってきており、ここにきて老舗テーラー達もアクティブな動きを見せてきています。
老舗中の老舗と言われる名門“HENRY POOLE”もその一つで、毎シーズン様々なプロモーションを打ち、ディスプレーでも紹介しています。
今期は、名相ウィンストン・チャーチルが「初めてのビスポークスーツ」として同店で注文した、チョークストライプのフランネルスーツが復刻されディスプレーされていました。
スーツには勿論ボウタイが合わせられていましたが、これだけでもチャーチルの雰囲気が出ていますよね?
この様なスタイルを着こなし、シガーが似合うような大人の男に、私は憧れてしまいます。