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EDWIN WOODHOUSE

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昨日帰国いたしました。
木曜日の15:30のBRITISH AIRWAYS(BA)便でマンチェスターからロンドンに飛び、19:00発の東京行きANA便には余裕で間に合う筈だったのですが、BA便の出発が1時間半遅れたため、ロンドンに到着したのは18:15。
ギリギリで荷物も間に合いましたが、かなりヒヤヒヤしました。
さて、ヨークシャー滞在のメインであるエドウィン・ウッドハウスには、今週月曜・水曜日の2日間訪れました。
写真は、水曜日に訪れた時の様子です。
今回のヨークシャーでは、残念ながら最後まで天気には恵まれませんでした。
ヨークシャーでは、毎回ウッドハウスで車を貸してもらい自分で運転するのですが、左上の写真は移動中に霧に包まれた広野を通った時のもの。(ちなみに、普段は荷物運搬用のもっと古いボルボを貸して貰うのですが、今回は若き従兄弟同士の共同社長の一人、ウィリアムが出張中だった為、彼の愛車を貸して貰いました。ディーゼルでマニュアルという日本には無いスペックですが、トルクが太くて驚きの速さでした。)
右上写真は社屋、左下写真はいつも打ち合わせに使用するサンプルルームからの眺めです。
この部屋は大きい窓とサンルーフがある為、自然光で生地サンプルを見る事ができます。
右下写真は私が作業する時の様子で、各柄のブランケット(日本では“マス見本”と呼ばれ、同一柄が様々な色でグラデーションになっているもの)から、よい色のものをピックアップしていきます。
今回は若き共同社長の一人、ジョンと主に次の秋冬シーズンの打ち合わせをしたのですが、2日間じっくり時間をかけ充実した内容となりました。
次回からは、今回の出張に関するトピックスをダイジェストでお届けしたいと思います。

KINGS CROSS - LEEDS

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日本はもう日付が変わっていますが、こちらはまだ25日(日)の17時前です。
先程、16:10発のリーズ行きの特急に乗りロンドンを発ちました。
ハダスフィールドを擁するヨークシャーの州都、リーズに向けて移動しています。
前回の出張の時にも車内からアップさせていただきましたが、この路線のファーストクラス車両には無線ランが完備されている為、乗内でゆっくりとネット接続することができます。
前回同様、数日ぶりのメールチェックやこのブログのアップなどで、約2時間半の旅はあっという間に終わりそうです。
リーズには木曜日まで滞在し、ヨークシャーに点在している各仕入先を訪問する予定です。
そして木曜日の午後にはマンチェスターからロンドンに飛び、夜のANA便で日本への帰路に着きます。
今回の旅もいよいよ終盤に差し掛かってきました。
(右の写真は、先程後にしたキングス・クロス駅です。ハリー・ポッターの映画シリーズでも、魔法学校行きの列車が旅立つシーンで毎回撮影に使用されています。)

BARCELONA

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前回分に続けて、パリからこの度の旅の速報をお届けしたいと思います。
今回は、マドリッドの後に訪れたバルセロナです。
私はバルセロナは初めてだったのですが、想像以上に美しい街でした。
あちこちにガウディーの足跡を見つけることが出来る、芸術的な香りのする街並みです。
私はパリのアール・デコ調の建築物が好きなのですが、バルセロナの建築物にも少し似た雰囲気を感じます。
右上写真は、ピカソも訪れていたという歴史あるバー“4 GATS”(4匹の雄猫という意味だそうです)。
下の2枚は定点撮影した“サグラダ・ファミリア”です。
圧倒的な存在感を持つ“サグラダ・ファミリア”ですが、周知のように現在も建設中。窓にはガラスも入っていませんでした。
一体、いつになったら完成するのでしょうか?
明日はパリから英国南部の都市ブリストルに飛び、陸路でリア ブラウン&ダンスフォードの本拠地、エクセターに入ります。

MADRID

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今、パリのPREMIER VISION(プルミエール・ヴィジョン)の会場にいます。現在こちらの時刻は20日(火)の12:30です。
昨晩、バルセロナからパリに入りました。
前回書かせていただいたように、バルセロナの前にはマドリッドに立ち寄ったのですが、スペインでの本来の目的は昨日のバルセロナ近郊にある婦人服地メーカーの訪問でした。
週末は基本的に取引先は営業していないので、移動か観光しかすることができないのですが、今回はマドリッド、バルセロナの両方に友人がいた為(バルセロナの友人は日本人です)、有意義に過ごす事ができました。
マドリッドは数年前に一度訪れた事があり、今回は2度目の訪問でした。
右下の写真は、市内の最も歴史の古いエリアで撮った“通りの名前の表示板”なのですが、皆通りの名前に関連する絵が描かれていて大変愛嬌があります。
ヨーロッパの都市の通りには、必ず“通りの名前の表示板”があるのですが、こういう“絵入り”の表示板を、私はマドリッドで初めて見ました。
他にもこういう所はあるのでしょうか?

MILANO UNICA

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こちらも先程日付が変わり17日(土)になりましたが、昨晩16日(金)にミラノからマドリッドに入りました。
今晩は、英国リーズの大学以来10年来の友人とその彼氏のフラットに泊めてもらっています。
到着して早速おいしいシーフードのレストランに連れてってもらい、その後フラットに帰りゆっくり飲み直し、思い出話に花を咲かせました。
明日はバルセロナに移動します。
さて、15、16日に訪れたミラノの服地展示会“ミラノウニカ”について書かせていただきます。
今回は両日とも晴天に恵まれました(左上写真)。
紳士・婦人服地、シャツ地など五つの展示会の集合体である“ミラノウニカ”ですが、高級紳士服地はその中の1セクションである“IDEABIELLA(イデアビエラ)に集約されています。
“イデアビエラ”のみが格式が高く、特別のパスがないと入場できません。
弊社の主要取り扱いメーカーである“エドウィン・ウッドハウス”も“イデアビエラ”内にブースを構えています(右上写真)。
15日の朝には、事前にアポイントをいただいていたあの“マエストロ”様(メンズEX に連載をお持ちのあの方です)がウッドハウスのブースにお越し下さいました。
戦前・戦後のウッドハウスのコレクションの貴重なアーカイブをご覧頂き、大変お喜びいただけた様です(左下写真)。
先日このブログでお伝えしたピッティー宮殿の特別展“THE LONDON CUT / SAVILE ROW BESPOKE TAILORING"では、エドウィン・ウッドハウスも協賛していたそうで、そのワラントがブース内に飾られていました(右下写真)。
再来週には、ヨークシャーの同社を訪問する予定になっています。

THE LONDON CUT / SAVILE ROW BESPOKE TAILORING①

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“PITTI UOMO(ピッティー・ウォモ)"は、イタリアのフィレンツェで年2回開催される高級紳士服の大展示会で、毎回世界中から多くのバイヤーが集まります。
今月初旬に開催されたその“PITTI UOMO”の春夏展に合わせ、別会場であるピッティー宮殿に於いて“THE LONDON CUT / SAVILE ROW BESPOKE TAILORING”という特別展の開催が始まりました(~2/4まで)。
その名の通りサヴィル・ロウの名門テーラー達によって2004年に結成された組織、“SAVILE ROW BESPOKE(通称:SRB)によって史上初めて実現したこの特別展は、伝統と革新という相反する要素を持ち続けながら時代を経ても輝きを失うことのないサヴィル・ロウのテーラー達と、古今に渡って仕立てられてきた美しい紳士服の数々が存分に紹介された充実の内容となっています。
今回、初日夜のカクテルパーティーに参加された弊社のお取引先様のご好意で、どちらのメディアよりも早く会場の様子をお届けいたします!!
左上写真は、1月10日の開催初日の夜に催されたカクテルパーティーのもの。
GIEVES & HAWKES(ギーブス&ホークス)やHENRY POOLE(ヘンリー・プール)といった名門テーラーの経営陣から、OZWALD BOATEING(オズワルド・ボーテング)やMARK POWELL(マーク・パウエル)などのモダンテーラリングの旗手と呼ばれる若手まで多くの関係者が出席し、パーティー会場は賑わいを見せていたようです。
展示会場は部屋ごとに13のテーマに分けられており、右上写真は“CEREMONIAL SAVILE ROW(セレモニー)”の部屋、左下写真は“SAVILE ROW IN THE CITY(シティー)”の部屋のものです。
最後の写真は、伝説のカッター“TOMMY NUTTER(トミー・ナッター)の偉業を伝える“SAVILE ROW TRIBUTE TOMMY NUTTER”の部屋に展示されているスーツ。
通常は見る事のできない、非常に貴重なアーカイブです。
その他の10の部屋にも貴重な作品の数々が展示されており、業界関係者だけでなく洋服好きな方にとっても非常に興味深い内容になっているようです。
余談ですが、今回の展示会には英国の老舗マーチャント(服地卸商)数社が協力しており、“HARRISONS OF EDINBURGH(ハリソンズ オブ エジンバラ)”も使用された服地の多くを供給するとともに語学堪能なセールスマンを派遣し、会場で“HENRY POOLE”等取引先老舗テーラーのアテンドを引き受けるなど、この特別展の成功に大きな貢献をしたようです。
私は今回見学に行けず残念でしたが、ぜひ日本でも同様の機会を設けていただきたいものです。
資料のご提供をいただいたN様。ご協力ありがとうございました!!

YORKSHIRE③ FOUNTAINS ABBEY

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ヨークシャー北部の町 RIPON(リポン)から約4マイルの場所に位置するのが、世界遺産に登録されている英国最大の修道院遺跡 FOUNTAINS ABBEY(ファウンテンズ・アビー)です。
1132年、13人のベネディクト会修道士によって設立されたこの修道院は、その本来の役割を終えた後も美しい遺跡として人々に愛されてきました。
ヨークシャー地方の学校に通う児童・生徒にとっては、定番の遠足コースだそうです。
敷地内には STUDLEY ROYAL WATER GARDEN(スタッドリー・ロイヤルウォーターガーデン)という、池を囲んで造られた美しい庭園も広がっていて、散策を楽しむ事ができます。
私は学生時代に一度行った事があったのですが、今回英国内でもお客様のアテンドをしていて、ちょうどその日の午後のアポイントがキャンセルになった為、ウッドハウスから借りた車でドライブがてらお連れしてきました。
写真をご覧いただければお分かりいただけるように、当日は快晴で、平日だった為人も殆どおらず貸切状態。
あまりにフォトジェニックな美しい光景に興奮し、デジカメで写真を撮りまくってしまいました(写真をクリックしていただくと拡大できますので、是非ご覧下さい!!)。
“英国はCOUNTRY SIDE(カントリーサイド=田舎)が一番美しい”とよく言われますが、ヨークシャーには見て廻る名所がたくさんあり、ドライビングコースにも事欠きません。
ロンドンも捨て難いですが、ヨークシャーなどの美しいカントリーサイドも、まだ行かれたことのない方は是非一度お訪ね下さい!!
#シリーズでお届けしてきたこの“海外出張シリーズ”は、今回で一旦終了とさせていただきます。お付き合いいただきまして、どうもありがとうございました。
次回の海外出張は、来年の2月を予定しております。
また色々とトピックスを探してきますので、どうぞお楽しみに!!

YORKSHIRE② SHOOTING

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昨年から私がハマっていて、ウッドハウスに行く度に連れて行ってもらっているのがシューティング(射撃)です。
英国のカントリーサイドに住むアッパーミドルクラス以上の紳士にとっては、ハンティング(狩猟)は今もたしなみの一つなのですが、猟期と場所などが厳しく定められているハンティングの練習用として、シューティングの練習場が各地に設けられています。
これはいわゆる“クレー射撃”と呼ばれているもので、敷地内の各所に設置された機械から発射される、硬い粘土のような素材で出来た円盤を打ち落とします。
縦方向、横方向、斜め方向といろいろなバージョンがあるのですが、これがなかなか難しく簡単には当たりません。
まあ、実際の鳥もそんなに簡単に打ち落とせる訳ではないので仕方ありません。
2段式の散弾銃を使用するのですが、2発目でも当たればラッキーです。
始めたばかりの頃は構え方が悪かったのか、発射の強い反動で銃床が右腕の付け根部分にあたりよく内出血したのですが、最近はようやくなくなりました。
よく英国のカントリージャケットなどで前肩の下の胸部分にガンパッチが付いているものがありますが、あの部分でしっかりと銃床をホールドするのが正しいやり方だそうです。
今回はわりと成績が良く、4人中2位でした。
現在、ウッドハウスの若き共同社長で4代目のウィリアムとジョン(従兄弟同士)と、その父親達で最近リタイアした3代目、マーティンとデーヴィッドのゴント家の男達は全員、解禁中はフェザント(キジの一種)狩りをします。
狩場の地主の許可をもらい、数時間単位で場所を借りるのですが、1人10万円近くかかることもある、大変高価な趣味なようです。
また、飛んだ瞬間の安定飛行に移る前の鳥や、傷付いた鳥は撃っていけない等、たくさんのルールがあるのですが、全て“フェアであること”に重きを置く英国の紳士道の精神に通じています。
ただ、最近は動物愛護運動の高まりで趣味のハンティングに対しては逆風が吹き続けており、伝統文化として認知されている英国でさえ、その将来は決して安泰ではありません。
右上の写真は、ゴント家の拠点でありヨークシャー随一の美しく、豊かな町として有名な HARROGATE(ハロゲート)近郊の風景。
今回のシューティングも、この町の近くのシューティング場で行いました。

YORKSHIRE① EDWIN WOODHOUSE

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9月末から断続的にお届けしてきた“海外出張シリーズ”ですが、ついに最終目的地の英国 ヨークシャーとなりました。
以前(一昨年まで)は、2月と9月にパリで開催される服地見本市“PREMIER VISION(プルミエール・ヴィジョン)”が旅の始まりで、ブリュッセルのスキャバル等の英国以外の仕入れ先を数社訪問した後英国に入り、ロンドンを経てヨークシャーで終わるという行程でした。
しかし昨年から、以前はプルミエール・ヴィジョンに出展していた英国ミルが続々とミラノの“MILANO UNICA(ミラノ・ウニカ)に出展を初め、弊社がエージェントを務めるエドウィン・ウッドハウスなどはプルミエール・ヴィジョンへの出展を止めてミラノ・ウニカへ一本化することになりました。
その為私も昨年よりミラノ・ウニカにも行くようになったのですが、ミラノ・ウニカは毎回プルミエール・ヴィジョンの前の週に行われる為以前より1週間早く出国することになり、それに合わせて私の出張も長期化(今回は17日間)するようになりました。
2回合わせると1ヶ月を超える為、私は1年のうち1ヶ月は日本にいない計算になります。
さて、通常はパリから英国南部のBRISTOL(ブリストル)に飛び、ブリストルから車で1時間の都市でDEVONSHIRE(デヴォンシャー)の州都であるEXETER(エクセター)に行き、英国最大のファミリー(同族経営)マーチャント リア ブラウン&ダンスフォードを訪問します。
そして、ロンドンで週末を過ごし日曜日の夜にヨークシャーに入るのですが、今回はお取引先様のアテンドがパリであった為エクセターには行かず、パリから直接ロンドンに入りました。
毎回、ヨークシャーでの初日はエドウィン・ウッドハウスを訪れます。
ミラノ・ウニカでは他のミルのブースも多く訪れないといけないので、弊社の最重要仕入先の一社であるウッドハウスとの次のシーズンのコレクションの打ち合わせは、やはり腰を据えて行わないといけないのです。
左上の写真は、本社3階のコレクションルームで同社の膨大なサンプルの中から日本に向いた色柄を選んでいるところです。
服地の色柄を見る上で“光”が非常に重要な為、この部屋には大きな窓と天窓があり自然光でサンプルを見ることができます。
各ミルでは、一つの柄でも100色近い数を通常“ブランケット”といわれるマス見本で試作する為、その全てを見ようとするとかなり大変です。
また、弊社は現在ウッドハウスの多くのクオリティーを日本で展開しており、新バンチや原反のデリバリーなどに関する細かい打ち合わせも多い為、同社には毎回2日間カンヅメとなり商談に没頭します。
ところで、今回の訪問に於ける重要なミッションの一つが、当サイトのカテゴリーの一つ“A GUIDE TO FABRICS(服地について)”内の “VIRTUAL TOUR(工場見学)”に使用する工場内の写真で、足りないものの写真を撮影することでした。
今までフィルムで撮影したものや、デジカメで撮影したものが各工程で混在していたので、これを機に全ての工程をデジカメで撮影することにしたのですが、英国伝統で現在は希少な仕上げ法“ペーパープレス”など限られた曜日にしか行われない工程などもある為、全てをカメラに収めるのにはなかなか苦労しました。
右上写真は、2日目でようやく撮れた“ペーパープレス”の工程です。
大きなボールの中には電極が入っており、加熱されて温かい状態のものを次々に服地の間に挟みこんでいきます。
その後、巨大な万力のようなもので2トンもの圧力を加えながら一晩寝かします。これにより服地が安定し、抜群のツヤとコシが与えられるのです。
挟み込みの作業は簡単にやっているように見えますが、2人がかりでシワを作らずにテンポよくやらないといけない為、熟練した職人でないとできないとの事です。
“VIRTUAL TOUR(工場見学)”は、実際にミルに行かないと見れない服地製造工程が写真と解説付きでご覧いただけるページですので、スーツ業界の方でまだご覧いただいていない方は是非一度ご覧下さい!!

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