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JUST ARRIVED -Ⅱ-

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今回は入荷したばかりの“エドウィン・ウッドハウス”の2つの最新コレクション(バンチ)、“SUMMER COMFORT AIR WOOL Ⅳ(サマー・コンフォート エア・ウールⅣ=左写真左)”と“SUMMER PANAMA Ⅲ(サマー・パナマ Ⅲ=左写真右)”をご紹介いたします。(各コレクションの詳細はこちらから)
名作“エア・ウール”の軽量版である“サマー・コンフォート”には、新10色柄が追加されチョイスの幅が益々拡がりました。リピーターの多い人気クオリティーだけに、「もう一着欲しい!」という方は必見の新コレクションです。
3シーズン目となる“サマー・パナマ”は、エレガントな雰囲気を醸しだすスーパー120'Sのウールトロピカル地。ご好評につき、こちらにもファンシーストライプを中心とした10新色柄が加えられています。
私のお勧めは“サマー・コンフォート”では毎シーズン人気の高いピンストライプ地(右写真左)、“サマー・パナマ”の暖色系オルタネートストライプ地(右写真右)もファッション上級者の方に是非お試しいただきたい色柄です。
ご用意が出来ましたら、是非お手に取ってご覧下さい。
###お取引先様へのお知らせとお願い###
まだお送りする準備が整っていない為、お手元にお届けするまでもうしばらくお時間を頂戴いたします。ご容赦下さい。
バンチの冊数には限りがある為、各お取引先様の前年のお取引状況に応じて新バンチをご用意させていただいております。
ご希望に添えない場合もありますが、何卒ご理解をお願いいたします。

MILANO UNICA

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国内出張から戻ったばかりなのですが、来週には年2回の欧州長期出張へと旅立ちます。
今回はパリには行かず、イタリアと英国のみで17日間の日程となっています。
最初の目的地であるミラノでは、この雑記帳でも何度も書かせていただいているテキスタイル展示会“MILANO UNICA(ミラノ・ウニカ)”をメインに、イタリア服地の聖地ビエラ地区の有名ミルにも数社お邪魔する予定です。
さて、服地を中心に服飾資材までをカバーする5つの展示会の集合体として成り立っている“ミラノ・ウニカ”ですが、その中でも私が行く紳士服地展示会“イデア・ビエラ”は登録されたバイヤーしか参加できず、入場にはスペシャルパスが必要となります。いつも直前まで来ないのでドキドキするのですが、先日ようやくパスとパンフレットがミラノから送られてきました(上写真)。
“イデア・ビエラ”のバイヤー登録には複雑な手続きが必要で、なかなか敷居の高い展示会なのですが、その分広くゆったりとしたブースで商談ができ、ビュッフェ形式の美味しいランチが無料などのメリットもあります。
下の写真は以前に行った時のもので、会場である“PORTELLO(ポルテッロ)”の外観と参加メーカー(エドウィン・ウッドハウス)のブースです。

A NIGHT IN HAKATA

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昨晩から九州の博多に出張で来ています。
明日は広島に移動し、一泊した後に帰京の予定となっています。
昼間は仕事で忙しいのですが、昨晩は英国時代の友人と再会したり、今晩はお取引先様と会食に行ったりとオフタイムも充実した時間を過ごすことができました。
左下写真は先程通りかかった“福岡市文学館”です。
“赤煉瓦文化館”の愛称で親しまれているこの建物は、明治42年(1909)に旧日本生命保険株式会社の九州支店として建てられたもので、国の重要文化財に指定されています。
時間が遅かった為、残念ながらライトアップは終わってしまっていました。
右写真は、“福岡市文学館”のすぐそばを流れ市街地を縦断する“那珂川”の夜景です。

EDWIN WOODHOUSE "6PLY"

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服地の世界にはプロやマニアの方々を唸らす“名作”の数々がありますが、中には特に希少なものがあり、市場に滅多に出て来ない為なかなかお目にかかることが出来ません。
今回ご紹介する“EDWIN WOODHOUSE(エドウィン・ウッドハウス)”の“6PLY”もそんな服地の一つで、業界内でも熱烈なファンが多いクオリティーです。
“EDWIN WOODHOUSE”は、春夏の“AIR WOOL(エア・ウール)”、“SUMMER COMFORT(サマー・コンフォート)”を始めとする「強撚糸系」の服地とともに、秋冬の“3PLY"、“4PLY”の「多撚糸系」の服地の生産でもその名を馳せてきました。
通常、服地は経緯(縦横)共に双糸(2PLY・2本撚りの糸)を使うのですが{イタリア服地と春夏服地の多くは緯(横)糸に単糸(1本糸)を使用}、この“3PLY”、“4PLY”
はその名の通り3本撚り・4本撚りの糸を使って織り上げられます。
ザックリ感のある独特のボディーを持ち、美しく仕立て上がるスーツの素晴らしい着心地が高く評価されているこのシリーズの服地は、特にイタリアを始めとするヨーロッパ市場で人気を博してきました。
“ATTOLINI(アットリーニ)”などのイタリア有名ファクトリーのオリジナルスーツでも多く使われてきましたので、ご覧いただいたことのある方も多いと思います。
弊社でも90年代後半にこの2つのクオリティーをオーダー向けで展開しましたが、完売し現在は全く残っておりません。
さて、前置きが長くなりましたが、今回ご紹介する“6PLY”はシリーズ最高峰の6本撚りの糸を使い織り上げられた逸品で、そのウェイトは1mあたり490gmsとかなりヘビー。(秋冬用スーツ地の平均的なウェイトは320gmsです)
今まで日本市場ではオーダー向けの展開は無かったのですが、以前某有名セレクトショップのオリジナルスーツ用にお使いいただいた際に、スーツを製造された有名ファクトリーの社長様から「こんなにアジがあって仕立て映えする服地は見た事がない!」と絶賛していただきました。
今回もあるお取引先様のプレタポルテ(既製服)用としてお引き合いをいただいた為のサンプル入荷で、今後もオーダー用として弊社で展開する予定はないのですが、最近またお問い合わせが多くなってきている為、現在このシリーズの生産・在庫状況を現地に確認しています。
バンチ展開ではなく契約販売を予定しておりますが、状況が整いましたらお取引先様にはお知らせいたします。

VICUNA

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「繊維の宝石」、「神の繊維」などと称されるビキューナ(左上写真)は、南米アンデス山脈の標高4,000~5,000m付近に棲息するラクダ科の動物です。
その過酷な自然環境から身を守るため生み出される細く柔らかい毛は、比類なき滑らかな手触りと温かさを持ちます。
一時期は乱獲の為に絶滅の危機に陥りましたが、近年はペルーを始めとする周辺諸国の手厚い保護政策と、ワシントン条約による厳しい規制により、少量ながらも安定した原毛の供給が行われております。
ただ、その高い品質と希少性ゆえビキューナは全ての天然繊維の中でも最も高い価格で取引されており、日本でもバブル期はコート一着の仕立て上がりに500万円というプライスが付いていたこともあったようです。
一頭から採取される原毛は150~200gmsと少なく、しかも選別の後に実際紡績に使用されるのはその半分程だそうです。
コート一着分(2.5m)に使用される原毛は約1,300gmsですので、一着のコートには約7頭分の超希少な原毛が使われていることになります。
さて、写真のビキューナ服地は弊社取り扱いメーカーであるイタリアの“AGNONA(アニオナ・詳しくはこちらから)”のもの。高級獣毛繊維の取り扱いに長けた同社の高い技術力により、この服地は530gmsと肉厚でありながら、とろけるような肌触りと美しく神々しい光沢が与えられています。
誰しもが憧れる「ビキューナのコート」は、ゆとりある人生を象徴する至高の一着として社会的に定義付けされていますが、この服地はそんな一着に相応しい極上のクオリティーを誇ります。
ちなみに“アニオナ”からの直輸入により実現した特別価格は、参考生地上代(コート分)210万円。
輸入には複雑な手続きが必要な為、昨年の12月にようやく現物が入荷したのですが、弊社では現在までに既に5着のご注文をいただいております。
次の冬に向け、一足早いオーダーは如何でしょうか?
#ご用命の際は、お取引先様は弊社の担当者まで、一般のお客様は弊社取り扱い服地の販売店様でお尋ね下さい。

JUST ARRIVED

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昨年の秋にこの雑記帳でご紹介した、オーダーメイドの“ハリソンズ・ベア”。
製造上の諸事情の為デリバリーが遅れ、お待ちいただいていたお客様には大変ご迷惑をお掛けいたしましたが、第一陣がようやく入荷しました!(左写真)
今回は一部の入荷ですが、残りのベアも順次スコットランドより送られてきますので、到着次第お手元にお届けいたします。
高級ジャケット地“MOONBEAM(ムーンビーム)”を表地に使用し、熟練職人によって一体一体ハンドメイドで作られるこのベアは、それぞれが異なる表情を持つのも魅力の一つ。
選べるカラーマッチングは1260通りにも及びますが、ボディーカラーの一番人気は右写真のグレンチェック(ブラウン)でした。
ご注文いただきましたお客様には、末永くご愛用いただければ幸いです。
#既にキャンペーンは終了しており、これからのオーダーはお受けできませんのでご了承下さい。

MOHAIR TWILL

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今回は、昨年春夏シーズンの登場より大好評をいただいている、“CANONICO(カノニコ)”の“MOHAIR TWILL(モヘア・ツイル)”をご紹介いたします。
“84% WOOL & 16% KID MOHAIR 260GMS”というスペック自体はモヘア混の春夏服地として特別ではありませんが、最大の特徴はその名の通り“綾織”ということです。
皆様ご存知のように“綾織”は本来秋冬服地に用いられる織り方なのですが、この服地は春夏服地に多く使用される“モヘア”をウールに混紡して“綾織”で織り上げられています。(春夏服地の多くは“平織”です)
その美しい光沢とハリに定評のある“モヘア”は、この織り方によって一層美しい光沢を放ち、我々が普段目にするどんな服地とも違う独特の表情を生み出します。
あまり空気を通さない織り方ゆえ、盛夏に屋外での着用はあまりお勧めいたしませんが、通常のモヘア混服地には適さない秋冬シーズンにもお愉しみいただけるのはこの服地の大きな魅力です。華やかなシーンにも相性が良く、オンタイムだけでなく(結婚式の2次会を含む)パーティーなどでも活躍します。
今季は多くの新色柄が追加され、バラエティーに富んだ25色柄からお選びいただけます。
###お取引先様へのお知らせとお願い###
このクオリティーは、“S&S 2008 BRITANNIC COLLECTION(M801)”に収録されます。まだバンチの準備が整っていない為、お手元にお届けするまでもうしばらくお時間を頂戴いたします。ご容赦下さい。
バンチの冊数には限りがある為、各お取引先様の前年のお取引状況に応じて新バンチをご用意させていただいております。
ご希望に添えない場合もありますが、ご理解をお願いいたします。

CARTABIANCA

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ミラノを本拠地とする“LARUSMIANI(ラルスミアーニ)は、その起源を1922年に遡る名門メーカーで、高級デニムを中心とするコットン素材の生産に定評があります。
弊社でも昨年より“BRITANNIC COLLECTION”の一部に同社のデニムを取り入れており、ファッション性の高い“ラメ入りデニム”が特に話題を呼んでいます。
さて、昨年末に“ラルスミアーニ”の本社より、弊社社長に大きな封筒が届きました。
中にはプラスチックカバーの立派なホルダー(左写真)が入っており、開いて見ると新年を祝うメッセージと共に右ページに埋め込まれた一枚のカードが...(右写真)
“CARTABIANCA(カルタビアンカ=白いカード)”と呼ばれるこのカードには、贈られた人の名前(今回は弊社社長)の名前が印字されており、裏面には「このカードを持つ者は“PALAZZO REALE(ミラノ王宮)”、“CASTELLO SRORZESCO(スフォルツェスコ城)”、そして“PAC(近代アートギャラリー)”などミラノ市内7箇所の歴史的建造物、美術・博物館への入場が今年1年間無料になる」と書かれています。
イタリアのメーカーのプレゼンテーションは優れたものが多いのですが、今回のものは体裁、アイディアともに素晴らしく、非常に感心させられました。
残念ながら、このカードを使用する際は「本人確認」が求められる為、私が来月ミラノを訪れる際に使用することはできないのですが、ミラノはあまり観光したことがないので時間があればこの7箇所のいずれかを訪れてみたいと思います。

NEW QUALITY

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一般のお客様はかなり早いとお感じなるかも知れませんが、この時期になると一部のテーラー、オーダーショップの店頭には春夏服地のバンチ(服地サンプル)が並び出します。
今回は近日中に展開が始まる“HARRISONS OF EDINBURGH”の新クオリティーを一足早くご紹介いたします。
その名は“FIREFLY(ファイヤーフライ/84% SUPER100'S WOOL & 16% SUMMER KID MOHAIR)”。
近年、若い世代を中心に人気の高いモヘア混服地ですが、ハリソンズではサマーキッドモヘア60%の高級クオリティー“SUMMER CAPE KID(サマー・ケープ・キッド)のみの展開だった為、若いビジネスマンがデイリーに着用できる新クオリティーの登場が待ち望まれていました。
その声に応えハリソンズが送り出すこの“ファイヤーフライ”は、非常に軽く滑らかなハンドリングでありながらハリに富み、裁断・縫製時の安定性と、美しい仕立て映えが実現されています。
高温多湿の日本では盛夏向け服地に高いパフォーマンスが求められますが、この服地は「清涼感のある快適な着心地」と「シワになりにくく、また回復しやすい機能性」でビジネスマンの装いをサポートします。
豊富なストライプ柄と、美しいネイビー・グレーのカラーグラデーションを含む23色柄での展開となります。
#写真のサンプルは先行受注(ご契約)用の特別サンプルです。
ご希望のお取引先様は、弊社の担当者までご連絡下さい。

A NIGHT IN OMOTESANDO

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前々回の記事にも書かせていただきましたが、一昨日から“エドウィン・ウッドハウス”の4代目共同経営者の一人、ジョン・ゴント氏が来日しています。
昨晩は、表参道のとあるレストランに於いてオーダースーツ業界の若手有志によるパーティーが催され、私たち2人もお招きに与りました。
会場には多くの参加者が集まりましたが、若手テーラーの方やショップスタッフの方が多く、グラスを片手に業界の話や洋服談義で盛り上がるシーンが多く見られました。
右上写真はジョン・ゴント氏、左下写真はバンド演奏の時のものです。
その後には、同氏が司会の方によって紹介されてマイクを持つ場面もあり、私も慌てて通訳をさせていただきました。
私にとっても普段会えない方々とお会いできるいい機会だったのですが、楽しい会話で時間が経つのをすっかり忘れ、少し飲みすぎてしまった表参道の夜でした...